発売未定の診断ツール、ツールプラネット「N-Personal」…IAAE 2019

ODBIIのドングル型BT通信モジュール
ODBIIのドングル型BT通信モジュール全 7 枚

ECUの診断、修理に欠かせない診断ツール。国際オートアフターマーケットEXPO 2019(IAAE 2019)においてツールプラネットが、各種診断ツールの展示を行っていた。新製品について尋ねたところ、巨大なUSBドングルのような製品を指さした。

N-Psersonaと名付けられた小型の診断ツールだが、参考出品とのことで製品としての発売は未定だという。OBDIIコネクタに挿すと、Bluetoothで情報をスマートフォンやタブレットに送信し、診断データの確認ができるものだ。データは端末側で確認するので、本体にディスプレイはついていない。

データ確認、つまり診断機能は持っているが、ECUのパラメータ変更や設定変更、整備はできない。用途としては、入庫チェックデータの収集とその効率化だ。整備工場の多くは、修理もできる診断ツールを何台も持っているわけではない。症状確認や診断だけでも簡単にできれば、入庫作業や出張作業に使える。

アプリはドングル経由で車両データのやりとりや、サーバー(クラウド側)への操作を行うだけなので、ユーザー(整備工場側)で新しい車両の診断データやフォーマットへの対応を気にしたり、ソフトウェアアップデートを気にしたりする必要がなくなる。機能追加も簡単になるメリットがある。

これからの時代のツールとして、非常に合理的だ。海外製品では、類似の診断ツールは存在するが、ドキュメントが英語だったり、サポートが期待できないなどの問題がある。ツールプラネットが国内向けに製品をだしてくれるなら、うれしい整備工場はあるだろう。ぜひ、国内販売を期待したいところだ。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る