ドゥカティ(Ducati)は3月14日、2018年通期(1~12月)の決算を発表した。
同社の発表によると、2018年通期の売上高は6億9900万ユーロ(約882億円)。前年の7億3600万ユーロに対して、5%減少した。また、2018年通期の営業利益は、4900万ユーロ(約62億円)。前年の5100万ユーロに対して、4%の減益となっている。
2018年の世界新車販売台数は、5万3004台。前年比は5.1%減と、9年ぶりに前年実績を下回った。それでも4年連続で、5万台を超える販売実績を維持している。
市場別の2018年の販売実績では、地元イタリアが4.5%増の9200台と、プラスを保った。スペインも8%増の2444台と、引き続き伸びる。スイスは前年比2.2%増の1276台を販売した。
ドゥカティ・ディアベル 1260S一方米国は、前年比9%減の7843台と後退した。アジアは2018年も好調で、とくに中国が、前年比29%増の伸びを示した。日本は1941台を売り上げ、前年比は2%増と堅調だった。
車種別の2018年の販売実績では、『パニガーレ』シリーズが2018年、前年比70%増の9700台と大きく増加した。これにより、スーパーバイクセグメントでの市場シェアを26%に引き上げる。これは、ドゥカティの量産車で初の4気筒エンジンを積む『パニガーレV4』が2018年、6100台以上を販売したのが大きい。
ドゥカティのクラウディオ・ドメニカーリCEOまた、『ムルティストラーダ』シリーズは2018年、1万1829台を販売した。中でも『ムルティストラーダ1260』が人気で、2018年は前年比25%増の1260台を販売している。