往年の高級車ブランド、イスパノスイザから1019馬力電動グランドツアラー『カルメン』登場…ジュネーブモーターショー2019

エアロダイナミクス性能は前方空気抵抗係数がポルシェ918スパイダーやフェラーリF12を凌ぐ

最新のコネクトを搭載。専用アプリで車両機能の遠隔操作も可能

0~100km/h加速3秒以下、最高速250km/h。1回の充電での航続は400km

イスパノ・スイザ・カルメン(ジュネーブモーターショー2019)
イスパノ・スイザ・カルメン(ジュネーブモーターショー2019)全 23 枚

スペインに本拠を置くイスパノ・スイザは、ジュネーブモーターショー2019において、電動グランドツアラーの『カルメン』(Hispano Suiza Carmen)を初公開した。

画像:イスパノ・スイザ・カルメン

イスパノスイザは、1904年に設立された。1946年までに、1万2000台以上の高級車と5万基の航空機エンジンを製造している。現在は、スペイン・バルセロナに本社、技術センター、工場を構える。

カルメンは1938年、イスパノスイザが生産したラグジュアリーモデル、『デュポネ・クセニア』にインスピレーションを得た電動グランドツアラーだ。カルメンは、スペイン・バルセロナで設計と開発を行い、ハンドメイド生産される。

エアロダイナミクス性能は前方空気抵抗係数がポルシェ918スパイダーやフェラーリF12を凌ぐ

カルメンは、2ドアの2シーターモデル。カーボンファイバー製モノコックは、重量が195kgと軽い。11枚のボディパネルも、すべてカーボンファイバー製で、パネルの重さは64.5kgに過ぎない。車両重量は1690kg。ボディサイズは全長4733mm、全幅2040mm、全高1242mm、ホイールベース2800mm。エアロダイナミクス性能は、フロントリップスポイラー、フラットフロア、ディフューザーなどで追求。その結果、前方空気抵抗係数(Cd値)は0.325と、ポルシェ『918スパイダー』の0.34や、フェラーリ『F12』の0.33を凌ぐという。

イスパノ・スイザ・カルメンイスパノ・スイザ・カルメンフロントマスクは、1920~30年代にかけてのイスパノ・スイザ車からインスピレーションを得た。大型のクロームフレームを持つ台形グリルが特徴だ。半円形のヘッドランプは、デイタイムランニングライトとウインカーをLEDリングに組み込み、猫の目のような表情とした。シザーズドアは、ドアが開くときに電動アクチュエーターとガススプリングを作動させ、滑らかな動きを演出する。

最新のコネクトを搭載。専用アプリで車両機能の遠隔操作も可能

インテリアは、最高級のレザーとアルカンターラを組み合わせた。シートのフレームなどには、カーボンファイバーを使用。室内のトリムはバルセロナの組立工場において、ハンドメイドで生み出される。

イスパノ・スイザ・カルメンイスパノ・スイザ・カルメンステアリングホイールには、スマートフォンとマルチメディアのコントロールスイッチを採用。高解像度の10.1インチタッチスクリーンディスプレイにより、インフォテインメントを選択したり、車両の設定を切り替えたりすることができる。

専用のアプリを利用すると、室内の温度を設定したり、ライトを操作したり、アラームを設定したり、バッテリーの充電状態をモニターすることができる。スマートフォンはセンターコンソールの下の充電パッドかUSB接続により、充電できる。

0~100km/h加速3秒以下、最高速250km/h。1回の充電での航続は400km

カルメンには、イスパノ・スイザと提携関係にあるQEV テクノロジーズの電動パワートレインを搭載する。バルセロナを本拠にするQEVテクノロジーズは、フォーミュラEチームやスーパーカーブランド、自動車メーカー向けに、設計やエンジニアリングサービスを提供している。

イスパノ・スイザ・カルメンイスパノ・スイザ・カルメン電動パワートレインは、リアにモーターを2基搭載し、後輪を駆動する。最大出力は1019psを引き出す。トルクベクタリング機能を採用。強力なモーターは、0~100km/h加速3秒以下、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを可能にする。

バッテリーは蓄電容量80kWhのリチウムイオンポリマーで、車両のセンタートンネルとシート後方にレイアウトする。1回の充電での航続は、最大400kmの性能を備える。充電は、通常のコンセントで12時間。急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの容量の30~80%を、およそ30分で充電できる。2020年までに、バッテリーの蓄電容量を最大で105kWhにアップデートする予定。航続は400kmを超えるという。

なお、イスパノスイザは、2021年までに19台が限定生産される予定。価格は150万ユーロ(約1億8970万円)と公表されている。

《森脇稔》

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