ヤマハ、新型アドベンチャースクーター『RW』世界初公開、新開発330ccエンジンも…EICMA 2026

ヤマハ RWシリーズ(11月3日、プレスカンファレンス)
ヤマハ RWシリーズ(11月3日、プレスカンファレンス)全 77 枚

ヤマハ発動機は11月3日、「EICMA 2026」開催を前にイタリア・ミラノでプレスカンファレンスを開催し、完全新規モデルとなる新型アドベンチャースクーター『RWシリーズ』を発表した。新開発の330ccエンジンを搭載する『RW350』も設定する。

【詳細画像】ヤマハの新型アドベンチャースクーター『RW』シリーズ

ラインアップはRW700、RW700 Explore、RW350の3モデルで構成され、オンロードとオフロードの両方に対応する新カテゴリーの確立を目指す。

ヤマハ RW700(11月3日、プレスカンファレンス)ヤマハ RW700(11月3日、プレスカンファレンス)

RWシリーズのデザインコンセプトは「TEXNATURE」。ヤマハの地元・浜松市周辺の天竜川と中田島砂丘をモチーフに、独自のテクスチャーや触感を車体各部に反映させたという。個性的な“4つ目”ヘッドライトが特徴だ。

環境面では、植物由来を主原料とするバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」をはじめ、リサイクル素材やバイオベース素材を各部に採用している。

◆RW700:CP2エンジンとY-AMTの組み合わせ

ヤマハ RW700ヤマハ RW700

RW700とRW700 Exploreは、ヤマハの実績ある690ccの「CP2エンジン」を搭載。このエンジンにはヤマハ チップ コントロールド スロットル(YCC-T)が組み合わされ、全回転域でスムーズなトルク特性を実現する。

トランスミッションには、オフロード走行向けに最適化されたヤマハ オートメイテッド マニュアル トランスミッション(Y-AMT)を採用する。Y-AMTはクラッチレバーやシフトペダルなしで変速できるシステムで、2024年に導入された。

RW700への搭載はヤマハスクーターとして初めてであり、オフロード対応としても初の事例となる。変速時間は0.1秒で、ハンドルバーのシーソースイッチによるマニュアル変速(MT)と全自動変速(AT)を選択できる。

◆最新の電子制御を満載

ヤマハ RW700ヤマハ RW700

電子制御面では、6軸IMUをリアルタイムでECUに接続し、トラクションコントロール(TCS)、スライドコントロール(SCS)、ブレーキコントロール(BCS)、バックスリップレギュレーター(BSR)などのライダーサポート機能を統合する。

ヤマハ ライド コントロール(YRC)は、ROADモード(STREET/SPORT/ECO)とGRAVELモード(EXPLORE/EXPLORE+)の計5つのプリセットを用意する。GRAVELモードではリアABSのオフが可能で、オフロードでの細かいスロットル操作と後輪スライドのコントロールを支援する。

クルーズコントロールとヤマハ バリアブル スピード リミッター(YVSL)を標準装備し、長距離走行時の快適性を高める。

◆本格派な走りと、シート下収納も

ヤマハ RW700ヤマハ RW700

サスペンションは、フロントに41mm倒立フォーク(ストローク160mm)、リアにボトムリンク式モノショック(ストローク155mm)を採用する。ホイールはフロント17インチ、リア15インチのスポークホイールで、タイヤはピレリ スコーピオン ラリー STRチューブレスを装着する(フロント:120/70R17、リア:160/60R15)。

ブレーキはフロントに298mmフローティングダブルディスク+4ポッドラジアルマウントキャリパー、リアに267mmシングルディスクを採用し、前後ABSを標準装備する。

車体重量は221kg(ウェット)で、最低地上高は170mm、シート高は810mmだ。燃料タンク容量は14Lで、シート下にはフルフェイスヘルメットを収納できる。

ヤマハ RW700ヤマハ RW700

◆上級グレードの「Explore」も

ディスプレイは5インチTFTカラーパネルを採用し、無料の「MyRide」アプリでスマートフォンと連携できる。ガーミン「StreetCross」アプリによるナビゲーション機能も利用可能で、USB-Cポートも装備する。スマートキーシステムとワンプッシュスタートも標準装備だ。

ボディカラーはRW700がセージブルーとパワーグレーの2色。

ヤマハ RW700 Exploreヤマハ RW700 Explore

また、RW700 Exploreは、RW700の全装備に加え、フロントフォークのプリロード調整(15mm)と11段階リバウンドダンピング調整、ライダー用ヒートシート(10段階調整)、ヒートグリップ(10段階調整)、センタースタンド、バックライト付きスイッチギアを追加装備する。専用カラーはフォレストグリーンとミッドナイトブラックの2色だ。

◆RW350:新開発330ccエンジンと「ヤマハ ダイナミックライド」

ヤマハ RW350ヤマハ RW350

RW350は、新開発の330cc水冷4ストロークSOHC単気筒4バルブエンジンを搭載する。このエンジンにはYCC-Tを採用しており、ヤマハのこのクラスでは初の搭載となる。

最大の特徴は「ヤマハ ダイナミックライド」と呼ぶ独自のレイアウトだ。エンジンをフレームに固定し、CVTユニットのみがクランクシャフトのピボットを中心に上下に動く構造で、バネ下重量の大幅な低減、剛性向上、リアサスペンションレイアウトの自由度向上を実現する。4軸バランサーがエンジンとCVTユニットと協調して振動を低減し、よりスムーズな走行フィールを生み出す。

YRCモードはSTREET/EXPLORE/ECOの3種類を用意する。クルーズコントロールも標準装備する。

◆ディスプレイはRW700と共通

ヤマハ RW350ヤマハ RW350

サスペンションはフロントに37mm倒立フォーク(ストローク140mm)、リアにツインショック(ストローク105mm、7段階プリロード調整)を採用する。ホイールはフロント16インチ、リア14インチで、ダンロップD615チューブレスブロックパターンタイヤを装着する。最低地上高は185mmで、燃料タンク容量は13Lだ。

シャシーはダイヤモンド型バックボーン式高張力スチールチューブフレームを採用する。車体下部にはスキッドプレートを装備し、エンジンなど重要部品を保護する。

ヤマハ RW350ヤマハ RW350

ディスプレイはRW700と同様の5インチTFTカラーパネルで、MyRideアプリおよびガーミン StreetCrossアプリに対応し、USB-Cポートも備える。スマートキーシステムとワンプッシュスタートも標準装備だ。

ボディカラーはセージブルー、アラシサンド、ミッドナイトブラックの3色を用意する。

ヤマハ RWシリーズヤマハ RWシリーズ

《宮崎壮人》

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