【アルファロメオ ステルヴィオ ディーゼル 試乗】“SUV”で“ディーゼル”で“ヨンク”という魅力の塊…九島辰也

大衆路線から高級路線へ

助手席はディーゼルだと気づかないだろう

文句のないハンドリングと独特の高級感ある挙動

アルファロメオ ステルヴィオ ディーゼル
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大衆路線から高級路線へ

アルファロメオがFRパッケージング用に開発したプラットフォームがある。その名は「GIORGIO(ジョルジオ)」。手始めに『ジュリア』、そして今回の『ステルヴィオ』で使われるものだ。

アルファロメオは大衆車用FFパッケージングを長年使ってきたが、これにより高級路線へ舵を切った。「GIORGIO」はFRのスポーティで大人な乗り味を提供する。

で、そのパワートレーンのメインはご存知、2リットル直4ターボエンジン。ジュリアにも採用されるそれは280psを発揮するパワフルなシロモノだ。
アルファロメオ ステルヴィオ ディーゼル
そこに今回2.2リットル直4ディーゼルターボが追加された。コモンレール式で、かつ尿素を使ったAdBlueを有するクリーンディーゼルである。このところヨーロッパではディーゼルエンジンは向かい風にあるが、日本では人気があるだけに気になるモデルとなりそうだ。

スペックは最高出力210ps、最大トルク470Nmを発揮する。同じタイミングでジュリアにも同ユニットが搭載されるが、そちらは最高出力190ps、最大トルク450Nmにディチューンされる。まぁ、そこは車両重量とのバランスもあるだろう。ジュリアの重さは1600kg、ステルヴィオは1820kgとなる。

おもしろいのは、ジュリアはFWDなのに対してステルヴィオはQ4(AWD)というマッチング。クルマのキャラクターなのだろうか、セダンとSUVで異なる駆動方式がとられた。

助手席はディーゼルだと気づかないだろう

アルファロメオ ステルヴィオ ディーゼル
ではステルヴィオのディーゼルを乗った印象だが、総体的にうまい具合にマッチさせている。NVH対策がしっかりとられているため、ディーゼルエンジンの騒音と振動は気にならない。窓を閉めていれば助手席はディーゼルだと気づかないだろう。

それに1750rpmという低回転から最大トルクを発生させるため、スタートは速くそのままグイグイと加速する。ジュリアよりスープアップされたエンジンパワーはここで実力を発揮する。

ただアルファロメオブランドということを意識すると、それがそのままメリットになるわけでもない。低回転からピークトルクを出すことで少しばかりエンジンフィールの盛り上がりが欠けている。ガソリン2リットルターボのようなドラマチックさは薄まるようだ。

もちろん、この辺は個人の好みであって使いやすさという面ではこのトルク曲線はよく出来ている。ロングドライブでの疲労も少ないだろう。

文句のないハンドリングと独特の高級感ある挙動

アルファロメオ ステルヴィオ ディーゼル

ではハンドリングはどうかというと、ニュートラルステアでコーナーを思い通りにトレースできる操作性は持ち合わせる。走らせる気持ちよさに、文句はない。

が、そのときの挙動はFRとは違うQ4独特のもの。フロントのダンパーががっちりロールを抑えフラットライドを提供してくれる。いうなれば高級感。FRのアグレッシブな動きとは別物。どうやらそれが個性のようだ。

といったのが今回のインプレッション。いろいろと感じたが、とにもかくにも“SUV”で“ディーゼル”で“ヨンク”なのだから魅力はたっぷりある。長く付き合う相棒としてなんら不足はなさそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

九島辰也|モータージャーナリスト
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの"サーフ&ターフ"。 東京・自由が丘出身

《九島辰也》

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