最高400km/h…次世代新幹線『ALFA-X』の走行試験を実施 5月から

『ALFA-X』先頭車のエクステリアデザイン。上が1号車、下が10号車。
『ALFA-X』先頭車のエクステリアデザイン。上が1号車、下が10号車。全 3 枚

JR東日本は3月22日、5月に落成する新幹線試験車両E956形の走行試験を、東北新幹線仙台~新青森間を中心に実施すると発表した。

E956形は「さらなる安全性・安定性の追求」「快適性の向上」「環境性能の向上」「メンテナンスの革新」という4つのコンセプトを基に開発される次世代新幹線車両で、「最先端の実験を行うための先進的な試験室(車)」を意味する「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation」を略した『ALFA-X』という愛称名が付けられる。

編成は10両で、先頭車はトンネル突入時の圧力波を抑制するため、東京寄りの先頭車(1号車)は『はやぶさ』などでおなじみのE5系と比べてやや長い約16mの先頭長、新青森寄りの先頭車(10号車)はE5系より大幅に長い約22mの先頭長を持つ車両とし、環境性能を比較する。

走行試験は2022年3月まで実施される予定で、環境性能のほか、地震対策を含む安全性向上の検証も行なうとしており、期間中は営業列車が運行されない夜間を中心に週2回程度実施。最高速度は360km/hまでとしているが、数回は400km/hでの走行試験も実施するという。

『ALFA-X』の編成デザイン。各車両には測定機器を搭載し、トンネル突入時の圧力波や車両構造、客室内環境などを検証する。『ALFA-X』の編成デザイン。各車両には測定機器を搭載し、トンネル突入時の圧力波や車両構造、客室内環境などを検証する。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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