「電動バイクを根付かせたい」、積極的なモデル開発を進める プロト の注目モデルとは? …東京モーターサイクルショー2019

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プロトブース(東京モーターサイクルショー2019)
プロトブース(東京モーターサイクルショー2019)全 34 枚

モーターサイクルショー2019のプロトブースはE-mobirityを前面に押し出したブース展開が特徴となった。電動モペット/電動バイクの参考出品車両をブース内の一等地に展示。e-visionの統一テーマのもと、電動バイクの未来像をアピールする展示内容となった。

「バイクのメーカーが作る電動バイク」を示したい

毎年のようにモーターサイクルショーに電動バイクを出展し力を入れているプロト。その理由を同社の近藤芳光社長にうかがった。

「電動アシスト自転車で始まった二輪の電動化の流れですが、次の段階では電動モペット、さらには電動バイクへと進化して行くことになるでしょう。バイクの黎明期に自転車に取り付けるエンジンから始まり、徐々に本格的なバイクへと進化した過程に似ているのではないでしょうか。これからは通勤・通学の足として、原付1種のカテゴリーのモデルが注目されることになっていくと思います」。

ブースには電動バイク『Munro-Bike』、電動モペット『Panthera3 FS』『Taget-Moped』を参考出品した。それぞれ個性的なコンセプトを持ち、デザインも大きく異なるモデルとなった。そんな出品車両に対する思いも語ってもらった。

「まずは電動バイクを根付かせたいと思っています。そのためにデザインや用途もさまざまなモデルを用意する必要があると考えました。しかも電動アシスト自転車からの進化ではなく “従来バイクを手がけきたメーカーが作ると、電動バイクはこうなる”ということを示していきたい、ここまでやれるんだということを知ってもらうのが狙いです。これらの参考出品を見て、レジャー仕様から通勤仕様まで、多彩な場所で活躍する電動バイクを想像してもらいたいですね」。

一気に3モデルも用意された、個性的なデザインの参考出品車両に注目

参考出品された3モデルのE-mobirityを見ていくこととしよう。

もっとも目立っていたのは電動バイク「Munro-Bike」だ。クラシカルなデザインのフレーム、ホイール&タイヤを備え、さらにはパワートレーンはインホイールモーターを使いつつ、ダミーのVツインエンジンのクランクケース部にはバッテリー×2個(1個は予備電源)を内蔵するというギミックが施され、デザイン的にも遊び心満点。このモデルはアクセルを開ければ走る電動バイクで原付1種に分類される。従来の50cc原付バイクに代わるミニマムなモビリティとして活躍するオシャレなモデルになりそう。

次に注目したのは電動モペットの「Panthera3 FS」。極太のタイヤを履くこのモデルはファットバイクと呼ばれるカテゴリーの自転車のように、砂浜も不整地も走れる多目的なレジャーモデル。そこにインホイールモーターを備えた電動パワートレーンを搭載したことで、さらに行動範囲を広げたのが特徴のモデルだ。アクセルを開ければ走行する電動バイクとしてはもちろん、純粋な自転車として、さらには電動アシスト自転車の3つの顔を持つモデルとなった。

そして、今すぐにでも実用化できそうなモデルが電動モペットの「Taget-Moped」だ。こちらはMTBをベースとしたデザインにセンターユニットタイプのモーターを搭載。「Panthera3 FS」と同じく、電動バイク/電動アシスト自転車/自転車の3つの使い方ができるモデルだ。普段使いしやすいシンプルな構造で、通勤・通学に電動バイクを利用するきっかけになりそうなモデルだ。

通勤や通学程度の近距離移動にはとにかく使い勝手が良い電動バイク。電動によるクリーンで快適な性能を備え、手軽に充電できる取り外し式のバッテリーで使い勝手も抜群。また電動モペットならば、いざとなったらペダルをこいで移動できる汎用性も備える。次世代のタウンモビリティとなる電動バイク/電動モペットに注目しよう。

ツーリングからスポーツユースまで、高品質パーツを幅広くラインナップ

プロトのブースには注目の新パーツも続々登場していたので、こちらもまとめて紹介したい。

真っ先に注目したのはHEPCO&BECKERブランドのサイドケース「エクシード」だ。アルミケースのトップグレードとして開発され、振動を逃がすため部分的に樹脂パーツをハイブリッドした構造が特徴。またアルミケースにありがちなアルミ地そのままの表面ではなく、チタンカラー/ブラックに処理された美しいデザインも魅力。

さらに同ブランドの布バッグである「レガシー」にも注目。こちらはカジュアルな布バッグでありながら車種別アタッチメントを取り付ければフレームで固定できる仕組みになっている。テンションコードでくくりつけて、走行中にズレるなどの不具合も起きないのが便利。

またツーリングバッグのIGAYAブランドからは「ミドルツーリングシートバッグ」が登場した。従来モデルのデイツーリングシートバッグの横幅を広げ、25L~33Lの容量を確保し、数泊のツーリングにも対応する収納容量を確保したバッグ。ツーリング利用を考えた機能性が自慢だ。

EFFEXブランドからは「スムーズフィットレバー」も新登場。指が掛かる部分を滑らかにして握ったときのフィット感を高めたのが特徴。カラーバリエーションや車種の適合が幅広いのも魅力だ。

その他にもMotoGPなどでも使用されているREV'ITのレーシングスーツの日本上陸もニュースだ。ドゥカティでMoto-GPを走るダニロ・ペトルッチなどのトップライダーが使用する高機能なレーシングスーツを手にすることができる。

さまざまな高機能、デザイン性豊かなパーツ群を数多くラインナップするのもプロトの特徴。パーツや装備品に少し気を配ろうと考えているユーザーにはヒットするアイテムも数多いので、隅々までブースをチェックしてみると良いだろう。

《土田康弘》

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