BMWの次世代EV、3車種のプロトタイプ画像…2020-2021年に発売へ

iNEXTは自動運転が可能なクロスオーバーEV。2021年に発売予定

i4は4ドアクーペのEVで航続は600km以上。2021年に発売される予定。

BMWブランド初の市販EVのiX3はX3ベースのEV。2020年に発売予定

BMW iNEXT と i4 の開発プロトタイプ車
BMW iNEXT と i4 の開発プロトタイプ車全 8 枚

BMWグループ(BMW Group)は3月25日、現在開発中の3車種の次世代EV、BMW『iNEXT』、BMW『i4』、BMW『iX3』の各プロトタイプ車の画像を公開した。

iNEXTは自動運転が可能なクロスオーバーEV。2021年に発売予定

iNEXTは、BMWグループが開発を進めている次世代EVのうちの1台だ。将来のモビリティのための重要な技術を、1台の車に統合する。iNEXTはピュアEVで、最新のコネクティビティを採用し、高度な自動運転も可能にする。

BMWグループは2018年秋、米国で開催されたロサンゼルスモーターショー2018において、EVコンセプトカーのBMW『ヴィジョンiNEXT』をワールドプレミアした。その市販版がiNEXTとなり、2021年からドイツ・ディンゴルフィン工場で生産を行う予定だ。iNEXTは、クロスオーバーEVとなる。

iNEXTには、BMWグループのEVパワートレイン、「eDrive」の最新バージョンを搭載する。1回の充電での航続は、600kmを超える予定。 さらに、iNEXTではレベル3の自動運転を実現するという。

またiNEXTには、「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を搭載する。ドライバーは運転中、「ハイ、BMW」と呼びかけることにより、音声アシストが起動し、ドライバーが求めるさまざまな機能や情報に、安全にアクセスできる。
BMW i4 の開発プロトタイプ車BMW i4 の開発プロトタイプ車

i4は4ドアクーペのEVで航続は600km以上。2021年に発売される予定。

i4は、EVおよびプラグインハイブリット車(PHV)の『i3』、PHVスポーツカーの『i8』に続いて投入される iブランドの電動モデルだ。2017年秋に発表されたEVコンセプトカー、BMW『iビジョン ダイナミクス』の市販版となる。i4は2021年から、BMWのドイツ・ミュンヘン工場で生産され、発売される予定だ。

iビジョン ダイナミクスのデザインは、BMWの4ドアクーペ、「グランクーペ」の未来形を提示したもの。現在、グランクーペには、『4シリーズ』と『6シリーズ』がある。iビジョン ダイナミクスは、「4シリーズ・グランクーペ」サイズのEVコンセプトカーだ。

モーターやバッテリーのスペックなど、EVパワートレインの詳細は公表されていないが、モーターが4輪を駆動する4WDとなる。動力性能に関しては、0~100km/h加速が4秒以内、最高速は200km/h以上の性能を備える。またi4には、BMWの電動パワートレインのeDriveの最新バージョンを搭載。これにより、1回の充電での航続は、iNEXT同様、600km以上に引き上げられるという。
BMW iX3 の開発プロトタイプ車BMW iX3 の開発プロトタイプ車

BMWブランド初の市販EVのiX3はX3ベースのEV。2020年に発売予定

iX3はBMWブランド初の市販EVとなり、SUVの『X3』をベースに開発が進められている。iX3は、中国合弁のBMW ブリリアンスで生産され、2020年から世界市場に出荷される予定だ。

スタディモデルの『コンセプト iX3』では、BMWグループとしては第5世代の電気モーターを搭載。最大出力は270hp以上を引き出す。バッテリーは蓄電容量が70kWh。1回の充電での航続は、400km以上に到達する。

急速充電は、最大で出力150kWでの充電が可能。およそ30分で充電できる性能を備える。またコンセプト iX3は、フロントのキドニーグリルが、ベース車両のX3とは異なる専用デザイン。エンジンの冷却性を考慮する必要がないため、グリル内部が閉じられたデザインを採用している。

BMWグループは今回、iNEXT、i4、iX3の各プロトタイプ車の画像を公開した。スウェーデンのテストセンターにおいて、ウインターテストに取り組む様子を紹介している。BMWグループは、最新eDriveのモーター、高電圧バッテリー、パワーエレクトロニクスをはじめ、サスペンションコントロールシステムなどの高いレベルの性能と信頼性を実証した、としている。

《森脇稔》

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