ホンダ、初代 シティ など通じM・M思想を紹介…オートモビルカウンシル2019

ホンダブース(オートモビルカウンシル2019)
ホンダブース(オートモビルカウンシル2019)全 8 枚

ホンダは4月5日に幕張メッセで開幕したオートモビルカウンシル2019で、1981年発売の初代『シティ』と搭載用バイクの『モトコンポ』、さらに同時期に発売した携帯発電機の各実機を4分の1スケールモデルとともに展示している。

ホンダの朝日嘉徳チーフブランドデザイナーは「今回はホンダの(モノ造りの基本思想)M・M(マンマキシム/メカミニマム)思想をブーステーマに、展示している初代シティは既成のクルマ概念にとらわれることなく居住性や燃費、そして動力性能などクルマの機能を最大限に追求しながらも、一方でエンジン、サスペンションなどの機構は最小に設計するという、まさにM・M思想の体現」と語る。

また同時期に発売されたバイクや発電機を4分の1スケールモックアップモデルとともに同時展示していることに関しては「モックアップモデルは二輪、四輪、ライフクリエーションと広がる事業を展開するホンダのユニークさをひと目で俯瞰して頂けるものとなっている」と解説。

ちなみにモックアップモデルは「デザインスタジオの若手が中心になってヘリテイジを題材に技術の継承と研鑽、そして実機の非接触測定をしながら、開発当時には存在しなかった3Dデジタルデータを作成して、そのデータをもとに4分の1スケールモデルを制作した。実機が発売されていた同時、まだ生まれていなかったメンバーが多数取り組んだ」とのことだ。

さらに「モトコンポの折り畳み式ハンドルなどCADデータもない時代に手書きの図面による設計ながら、複雑な機構が備わった製品が世に出た事実を体感することで先人へのリスペクトが生まれるきっかけとなった。また普段仕事で試すことができないモデル造りやデジタルデータ化の新しい技術・技法にも、この製作を通じてチャレンジすることができた」と朝日チーフブランドデザイナーは明かした。

ホンダブースではこのほか軽商用車『N-VAN』も展示している。朝日チーフブランドデザイナーは「VANは一見、人中心とは関係ないものと思われるかもしれないが、N-VANはホンダ独自のセンタータンクレイアウトや専用のシート設計などによって助手席のスペースまで低床でフラットな荷室を実現。さらにセンターピラーレスレイアウトによって、助手席側のワイドな開口をも実現した。こういった機構は働く人のために荷物をたくさん積むことや、積み下ろしを容易にすることによって、N-VANもまた人中心のコンセプトを形にしたもの」と話していた。

《小松哲也》

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