小池東京都知事「整備方針は固まっていない」…銀座-臨海地域間の地下鉄構想

銀座と臨海部とを結ぶ晴海通り。銀座・築地方面から勝どき・晴海方面を臨む。前方のアーチは勝鬨橋。 (AC)
銀座と臨海部とを結ぶ晴海通り。銀座・築地方面から勝どき・晴海方面を臨む。前方のアーチは勝鬨橋。 (AC)全 3 枚

東京都の小池百合子知事は、4月5日に行なわれた定例会見で銀座地区と臨海地域を結ぶ新たな地下鉄路線の建設について記者の質問に答えた。

この路線は、東京都中央区が2016年12月に公表した「都心部と臨海部を結ぶ地下鉄新線の整備に向けた検討調査」と題した報告書によると、「日本橋、銀座、築地地区の鉄軌道は、JR、東京地下鉄等が高密度で整備されているが、臨海部(豊海町・勝どき・晴海地区等)は、都営大江戸線のみであり、鉄道不便地域が広がっている」として建設が検討されている。

ルートは、晴海通りと環状2号線の間の道路に沿うAルート、おおむね晴海通りに沿うBルートが検討されており、新銀座、新築地、勝どき・晴海、新市場、新国際展示場の5駅(いずれも仮称)を設置するとしている。

これについては、今後10~20年を目途に整備し、将来的には首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)や羽田空港とつなげるとする報道が流れているが、これに対し小池知事は、路線の重要性を認識しているとしたうえで、構想段階のため関係者間で調整する必要があり、「整備するという方針が固まったわけではない」と述べ、臨海地域の開発動向も注視しながら判断したいとした。

また、東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線豊洲から分岐する形で計画されている地下鉄8号線(豊洲~住吉間約5.2km)の建設についても言及し、整備に関する技術的な検討が開始される運びになったという報道に対し、東京メトロ東西線の混雑緩和を図れること、臨海地域のさらなる発展に寄与できることなどから重要な路線であると認識していると述べた。

この路線は東京メトロ有楽町線と接しているということもあり、「東京メトロが整備することが合理的」として、今後は協議の調整を加速させて東京都としてしっかり取り組む姿勢を示した。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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