希少な初代 ローレル が生まれ故郷の村山工場跡地に集う

日産ローレルC30 プリンスの丘ミーティング2019
日産ローレルC30 プリンスの丘ミーティング2019全 38 枚

東京都武蔵村山市にある東京日産自動車販売新車のひろば村山店で4月6日、「日産ローレルC30 プリンスの丘ミーティング2019」が開かれ、希少な初代セダンとハードトップ計4台が集まった。

昨年、日産『ローレル』は発売から50周年を迎えた。当時の日産村山工場で生産された縁から、その跡地に建つ日産ディーラーの協力のもとに「祝う集い」が開かれ、「ローレルC30クラブ」を設立。今年も会員の親ぼくを深めるためにミーティングの形として開催された。

1968年にデビューした初代ローレル(C30型)は、小型車の『ブルーバード』と中型車の『セドリック』の間に位置することから”マル中”の呼称で開発が進められ、日本におけるハイオーナーカーの先駆けとなった車。燃焼効率の良いクロスフローのプリンス製1.8L G型エンジンや、走行安定性と乗り心地に優れた4輪独立サスペンション、反応のいいラック&ピニオン式ステアリングの採用など、技術的にも優れた車だった。

この日集まったのは4台。シングルナンバーを守り続けている1969年式のセダン(デラックスB)に、コツコツとレストアして車高調も組み込んだ後期型のセダンGL、SUツインキャブを装備し日産初のピラーレスハードトップとなった2ドアハードトップ2000GXが2台(いずれも1970年式)というラインナップだ。ブルーバードや『スカイライン』などと異なり、最近盛んな旧車イベントでもめったにお目にかかれない初代ローレルが、こうして4台も(!)集まったのは、貴重な機会であった。

また、ローレルの開発時に深いかかわりがあり、C30クラブの設立にも尽力した「全日本ダットサン会」のブルーバード510クラブからセダンとクーペ2台の1600SSSも参加。ミーティングに花を添えた。集まったオーナーたちは近くにあるプリンスの丘公園での記念撮影や、村山工場跡地周辺里帰り走行などを行い、穏やかな春の1日を楽しんだ。

クラブの事務局、野村充央さんは「今回はクラブの親ぼくを深める会でしたが、今後は一般の方も参加できるようなイベントにしていければ」と今後を見据え、代表の今野信之さんも「非常にマイナーな車だからこそ、これからもみんなで集まっていろんな情報を共有していきたいと思っています。C30に乗っている人、興味ある人、乗りたい人は是非連絡してほしい」と呼び掛けている。

《嶽宮 三郎》

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