名橋日本橋架橋108年を記念してクラシックカーイベント開催…ジャパン・クラシック・オートモービル2019

左からアストンマーティン DB6、日産 シルビア、ASA1000、ルネ・ボネ・ジェット
左からアストンマーティン DB6、日産 シルビア、ASA1000、ルネ・ボネ・ジェット全 16 枚

ジャパン・クラシック・オートモービル2019が4月7日、五街道の起点である日本橋(東京都中央区)において開催された。主催は同実行委員会と名橋日本橋保存会。

日本橋は、江戸時代から人・物・文化の交流の中心を担い、交通の発達とともに進化を続けてきた。現在架かっている日本橋は石で造られており、その架橋108周年を祝い、春の名橋「日本橋」まつりの一部として開催された。

快晴の中、参加者は日本銀行本店前の江戸桜通りに集合。満開の桜が舞い散る中、まずは年式順に展示された。最も古いのは1924年式のブガッティ『T13ブレシア』で、続いて1929年式のアミルカー『CGSS』が続く。そのほか戦前のアストンマーティン『インターナショナル』や、ロールスロイス『ファントム』などが展示され注目を集めていた。

また、例年輸入車が多くエントリーされていたが、今年は日産『フェアレディZ』、いすゞ『117クーペ』、トヨタ『2000GT』など11台が参加し、まさに日本が誇る日本橋のイベントにふさわしい布陣となった。

お昼少し前、エントリーした車両はそこから通行が規制された日本橋の橋の上に移動。通行規制のため、普段見られない道路元標が見られるということもあり、多くの見学者が橋の上を訪れていた。

こういったクルマを集めるのに協力したのは、日本クラシックカークラブ(CCCJ)だ。1956年11月に設立された歴史あるクラブで、“クラシックカー”と呼ばれる、時代を越えた優秀なクルマを調査・研究し、歴史的文化遺産として保存するとともに、路上やサーキットで正しく使用し、良い状態で次世代に伝えることを目的に活動している。そのクラブがイベントの趣旨に賛同したことから、初回からコンディションが良く、かつ、歴史あるクルマたちがエントリーしているのだ。

主催者を代表する木村英智氏も、「バラエティに富んだ参加車が揃った。今年は特に日本車も含まれているので、日本の道路を走っているクルマの歴史が見られるだろう」とコメントする。

また、このイベントについて、「日本の全ての街道の起点が日本橋。2010年に現在の石の橋ができて99周年を記念して初開催し、翌2011年に100周年として大々的に行った。それから毎年開催している。この約100年はまさに自動車の発達によって時代が作られてきた。つまりこの日本橋まつりは、日本橋の誕生日とともに自動車の歴史をお祝いするもの。そしてこの活動を続けることで、全ての街道の起点はこの日本橋だということを広く伝えていきたい」と語った。

実は途中1回強風のためこのイベントが中止になったことがある。そこで、来年10回目を迎えることから、日本銀行本店前庭を使い、そのお祝いもする予定だという。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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