いすゞ製ディーゼルに「スーパーターボ」、研究データを発表へ…SAE世界自動車会議

米スーパーターボ・テクノロジー社の「スーパーターボ」
米スーパーターボ・テクノロジー社の「スーパーターボ」全 2 枚

いすゞ自動車(Isuzu)とスーパーターボ・テクノロジー社は4月3日、米国デトロイトで4月9日に開幕する「SAE世界自動車会議」において、いすゞのディーゼルエンジンに「スーパーターボ」を組み合わせた場合の研究データを初公開すると発表した。

スーパーターボ・テクノロジー社は、米国コロラド州に本社を置く。同社が開発したターボが、スーパーターボだ。スーパーターボは、エンジンへの過給圧と空気循環を制御することができる機械駆動型のターボチャージャー。全ての動作ポイントにおいて、性能と排出ガスの両方の最適化が可能になるという。

また、スーパーターボには、プログラム可能なタービンバイパスが装備されている。これにより、運転のしやすさを維持しつつ、低温始動の間の有害な窒素酸化物の排出を最小限に抑えることを可能にする。その他、トランジェントサイクル効率、エンジン小型化、ダウンスピーディング、エンジン制動の向上などの面において、効果を発揮するという。

4月9日に開幕するSAE世界自動車会議において、いすゞのディーゼルエンジンにスーパーターボを組み合わせた場合の研究データを初公開する。

この研究データは、いすゞ製の7.8リットルディーゼルエンジンの定常状態効率の向上に焦点を合わせた長年のシミュレーションと、エンジン検査に関するもの。公表されるデータには、定常性能の変更による排出ガスへの影響と可変容量ターボチャージャー、2ステージターボチャージャーとの比較が含まれる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
  2. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  3. レクサス『RX』米2026年モデルに「アピアランスパッケージ」新設定
  4. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  5. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る