日産「脱ゴーン」急ピッチ、営業トップのスキラッチ副社長も退任へ[新聞ウォッチ]

日産自動車のスキラッチ副社長
日産自動車のスキラッチ副社長全 3 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

皇位継承に伴う4月27日からの「10連休」まで2週間足らずと迫ってきたが、休みの取り方や働き方に頭を悩ますなどの対応に追われる企業やサラリーマンも多いようだ。

平成最後の「新聞休刊日」明けとなったきょうの各紙にも「10連休」にちなんだ記事が目立つ。例えば、朝日の経済面は「10連休へ『つくりだめ』」とのタイトルで「工場を止めるなどして従業員を休ませる予定のメーカーもあるが、一時的とはいえ生産が減ると商機も逃しかねない。そこで連休前に製品のつくりだめをしたり、休みの取り方を工夫したりと対応に追われている会社もある」と伝えている。

日経は「10連休景気かく乱」との見出しで、「祝賀ムードの中。長い休みは景気のかく乱要因になるとの見方が専門家で強まっている」として「個人消費が1兆円規模で増えるという予測がある一方、連休後は節約志向が強まるとの見方も強い」と指摘する。

読売は「『10連休』泊まれる観光地」。観光庁が、予約可能な宿泊施設が多く残る観光地に関する情報をホームページに掲載することなど、10連休の国民生活の混乱などを防ぐための追加の対応策を取り上げている。

また、東京にはオリックスが発表した「働きながら子育てをする男女の日常をつづった「働くパパママ川柳」の入賞作品を掲載。大賞には「10連休 預け先無し 金も無し」が選ばれたという。

ただ、「10連休」でものんびりと休んでいられないのが日産自動車。これまでゴールデンウイークや夏休みは10連休を超えるほどの長期休暇だったが、3月末にガバナンス改善特別委員会からの報告書を踏まえ、新しいガバナンス体制への早期移行を目指す準備を進めているからだ。また、6月の定時株主総会に向けての取締役会メンバーの候補者の選定も急ぐが、こうした中、きょうの日経によると、日産で日本・アジア・オセアニア地域を統括するダニエレ・スキラッチ副社長が退任すると、報じている。すでに日産の上層部へ辞意を伝えたという。

スキラッチ氏といえば、2015年にトヨタ自動車からカルロス・ゴーン前会長にヘッドハンティングで引き抜かれて副社長に就任。1昨年秋の東京モーターショーでは西川廣人社長の代わりにメインスピーチを行うなど営業部門の事実上のトップを務めてきた。昨年11月の「ゴーン逮捕事件」から日産ではゴーン前会長に近い上級幹部の離脱が相次いでいるのも気がかりだ。日産自動車のスキラッチ副社長(リーフe+を追加)日産自動車のスキラッチ副社長(リーフe+を追加)

2019年4月16日付

●ドコモ値下げ最大4割、通信料データ量で2プラン、6月から端末代を分離(読売・1面)

●ホンダ中国で生産増強、EV本格普及見据え(読売・10面)

●日産・ルノー統合、経産省。阻止図る?仏紙報道、18年春に「覚書案」(朝日・7面)

●ゴーン前会長、代理店優遇、オマーン日産への支払い無利子に(朝日・38面)

●東証2万2000円回復、10連休前、リスク見極め(毎日・7面)

●パイオニア、ドラレコ本格参入、カーナビ5年ぶり新モデル(産経・12面)

JAXAが研究する有人与圧ローバJAXAが研究する有人与圧ローバ●社説・トヨタ・JAXA月で水素社会実現を(東京・5面)

●トヨタ、中国生産280万台へ、25年までに、18年の2倍超、EV量産現地規制対応(東京・7面)

●元ホンダF1総監督、桜井さんが半生語る、城南信金友の会(東京・7面)

●アシアナ航空売却へ、韓国中堅財閥資金繰り悪化で(日経・1面)

●10連休景気かく乱も、うたげの後に節約復活?(日経・5面)

●VW、EV集中で一点突破、原料から電力、垂直統合(日経・14面)

●上海自動車ショーきょう開幕(日経・14面)

●日産、上級幹部また退任、アジア統括副社長、営業の「トップ」(日経・14面)

●テスラの米EV向け工場、「電池部材不足、増産の制約」マスクCEOがツイート(日経・15面)

●米圧力で円高観測浮上、日米交渉自動車への逆風注視(日経・21面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  3. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る