試乗車を従業員の乗合通勤に利用…富士通のオンデマンド交通システムを活用

「オンデマンド交通サービス」を活用した乗合通勤サービスの概要
「オンデマンド交通サービス」を活用した乗合通勤サービスの概要全 1 枚

富士通は4月17日、ネッツトヨタ瀬戸内の中央店が試乗車などの遊休車両を利用した従業員向け乗合通勤に、富士通のクラウドサービス「モビリティソリューションSPATIOWLオンデマンド交通サービス」を採用し、同日から本格運用を開始すると発表した。

オンデマンド交通サービスは自治体や公共交通事業者、サービス提供事業者向けに、送迎可能な車両の現在位置、移動を希望する利用者ごとの目的地・希望時間をプラットフォーム上で自動マッチングさせ、利用者に効率的、安価な移動手段を提供するサービス。

今回、ネッツトヨタ瀬戸内の管理部門が運営する専用ウェブページから登録した、運転手と乗合者の乗車場所、送迎希望時間、目的地、車両の空き状況などの情報に基づいて、富士通のオンデマンド交通サービス上で所要時間を計算し、リアルタイムで自動的にマッチングする。

この結果を受けて運転手には乗合者情報を、乗合者には乗車可能な運転手の情報をそれぞれ所有するスマートフォンやタブレットへ自動送信する。希望すれば乗合者が運転を交代して行うことも可能。

ネッツトヨタ瀬戸内では2018年から、試乗車や代車などの遊休車両を活用した地域の移動課題解決に貢献するサービスを検討してきた。今回通勤時間帯に着目し、マイカーの代わりに遊休車両を活用した乗合通勤サービスに富士通のオンデマンド交通サービスを適用し、全社展開を前にネッツトヨタ瀬戸内の中央店で運用を開始した。

今後、両社は乗合通勤サービスの改善、拡大に向けて継続的に検討し、通勤費補助削減やマイカー通勤している従業員の自家用車維持費用負担軽減、通勤時間帯における渋滞緩和に寄与していく。

また、ネッツトヨタ瀬戸内は、サービスを実施する中で蓄積したノウハウを活かし、シェアリングビジネスへの参入に向けた新しいビジネスモデルを検討する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  3. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  4. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  5. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る