アイシンは長年培った幅広いノウハウ活かし、Eモビリティに注力…上海モーターショー2019

アイシン ブース(上海モーターショー2019)
アイシン ブース(上海モーターショー2019)全 20 枚

上海モーターショー2019のプレスデイにおいて、アイシングループはデンソーと合同でプレスブリーフィングを行った。壇上に立った愛信精機(中国)投資有限公司の伊藤総経理からは、同社の1モーターハイブリッドシステムが、フランスPSAの「DS7 CROSSBACK E-TENCE 4x4」に搭載され、今年後半に発売が予定されていることが発表された。

【画像全20枚】

自動運転関連が比較的控えめな印象を与えるアイシンのブースだが、電動化に関するコンポーネンツはデモンストレーションカーに搭載され、目を惹く展示が行われている。電動モジュールが統合されたハイブリッド・オートマチックトランスミッション(AT)、電気駆動モジュール「eAxle」、バッテリーからの直流電流をモーター駆動用の交流に変換するインバーターなどEモビリティの基幹部品の全てを提供できる、同社の製品ポートフォリオをアピールしている。

展示スペースでも、電動化関連製品/テクノロジーは充実している。熱の発生源となるインバーターやモーター、バッテリーなどの潤滑や冷却システム用ポンプの幅広いラインナップが展示台にディスプレイされた。さらにエネルギー効率の向上に欠かせない協調回生ブレーキも、汎用ブレーキ部品を活用するコンベンショナルなタイプと、エネルギー回生量の多いバイワイヤ―タイプの2種類が紹介されている。

もちろん、伝統的にアイシンの主力といえるトランスミッションにはスポットライトが当てられており、同社の誇る10速ATやFF用8速AT、CVTなど、現在の主要なトランスミッション製品6種類が中央のディスプレイテーブルに置かれている。一方でADAS関連はコンパクトな「Vehicle Safety System(車両安全システム)」カウンターに、カメラなどのセンサー類からコンピューター、ブレーキやステリングコンポーネンツなどのアクチュエータまで、一連の製品をシンプルにまとめられていた。

デンソー同様に、同社も自動車業界の構造変化の時代に「CASE(コネクテッド、自動運転、カーシェア、電動化)」を軸に製品開発を行っていく戦略が語られた。コネクテッド技術を通した物流の効率化支援、インテリジェントなコンポーネンツとインフラとの協調制御による自動バレーパーキングなど、グループ全体のノウハウを統合したソリューション提供を進めていくとのことだ。その中でも、特にEモビリティを政府が推し進めている中国市場においては、アイシンの伝統的なトランスミッションテクノロジーに関するノウハウを活かしながら、電動化が大きな柱に据えられているようだ。

《石川徹》

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