両車は、2ドアの『A5クーペ』、4ドアの『A5スポーツバック』がベースの高性能モデルだ。これまで、『S5クーペ』と『S5スポーツバック』には、ガソリンエンジンが搭載されてきた。今回の改良を機に、欧州ではディーゼルエンジン搭載車に変更される。
◆最大出力347hp、最大トルク71.4kgm。S5クーペは0~100km/h加速4.8秒、最高速250km/h
S5クーペTDIとS5スポーツバックTDIには、直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンを新たに搭載する。このエンジンは、ターボチャージャーと電動コンプレッサーでダブル過給されているのが特長だ。電動コンプレッサーは、発進時やエンジンが低回転の状態から加速する場合などに、ターボチャージャーの働きをサポートして、優れたレスポンスとフレキシブルなドライバビリティを追求する。

◆48Vのマイルドハイブリッドで100km走行あたり最大0.4リットルの燃料を節約
両車種には、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、10 Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、55~160km/hの範囲で走行中、最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、22km/h以上の幅広い走行条件で作動。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。アウディによると、マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり、最大0.4リットルの燃料を節約できるという。
◆スポーティな内外装はアウディの「S」モデル流儀
内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施される。エクステリアでは、フロントグリルやバンパー、ドアミラーなどに、ダーククロームやアルミの装飾が施される。ディフューザーインサートは、チタンブラックマット仕上げだ。18インチのアルミホイールが、スポーティさを強調する。タイヤは245/40R18サイズを装着する。19インチと20インチはオプションだ。リアスポイラーは標準装備される。ダイナミックターンシグナル付きのLEDリアライトも標準だ。

デジタルコクピットの「アウディバーチャルコックピット」の最新版をオプション設定する。12.3インチのディスプレイと、アウディのMMIナビゲーションプラスがセットされる。オプションのヘッドアップディスプレイでは、重要なデータをフロントガラスに映し出すことができる。