アストンマーティン DBSスーパーレッジェーラ に世界限定24台の「DBS59」、1959年のルマン優勝マシンへのオマージュ

1959年のルマン24時間レースで1-2フィニッシュを成し遂げたDBR1に敬意を表す

DBR1で使用されていたオリジナルのシート素材を分析して再現

5.2リットルV12ツインターボは725ps。0~100km/h加速3.4秒、最高速340km/h

アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ の DBS 59
アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ の DBS 59全 15 枚

アストンマーティンは4月18日、『DBSスーパーレッジェーラ』(Aston Martin DBS Superleggera)の世界24台の限定車、「DBS 59」を発表した。

DBSスーパーレッジェーラは、アストンマーティンとイタリアのカロッツェリアトゥーリングが共同開発した。かつて、アストンマーティンとカロッツェリアトゥーリングのコラボレーションにより、『DB4』、『DB5』、『DB6』がラインナップされてきた。DBSスーパーレッジェーラは、カロッツェリアトゥーリングの軽量構造テクノロジーに敬意を表して開発された。アストンマーティンのスポーツカーラインナップにおいて、頂点に位置するモデルになる。

1959年のルマン24時間レースで1-2フィニッシュを成し遂げたDBR1に敬意を表す

このDBSスーパーレッジェーラに、DBS 59が設定された。車名の「59」とは、アストンマーティンの伝説のレーシングカー、『DBR1』が1959年のルマン24時間耐久レースにおいて、1-2フィニッシュを成し遂げたことに敬意を表したものだ。世界限定24台を生産するが、これは24台のそれぞれが、アストンマーティンの歴史における象徴的なルマン24時間レースでの勝利の1時間を表すという意味を込めている。

DBS 59では、DBSスーパーレッジェーラをベースに、アストンマーティンの特別モデル開発部門、「Q byアストンマーティン」がカスタマイズを実施した。ボディカラーはレーシンググリーンで塗装する。ルーフパネルには、光沢仕上げのカーボンファイバーが配され、グリーンとのコントラストを強調している。

アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ の DBS 59アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ の DBS 59また、スーパーレッジェーラのボンネットエンブレム、オーダーメイドのフロントグリル、ブレーキキャリパー、21インチ鍛造Yスポークサテンダブルトーンホイールなどは、ブロンズ仕上げに。フェンダーには、24台のそれぞれの番号を示すデカールを装着する。

DBS 59のエアロブレードには、Q by アストンマーティンの手によって、1959年のルマン優勝マシンのDBR1のオリジナルデザイン、シャシー番号、およびエンジン番号示すホイルインレイを追加している。

DBR1で使用されていたオリジナルのシート素材を分析して再現

インテリアは、DBR1で使用されていたオリジナルのシート素材をQ byアストンマーティンが分析。シートバックとドアインサートを同じスタイルで再現することを目指した。シートバックには、オーダーメイドで、「59 Edition」のロゴを刺繍することが可能。パドルシフトは、ブロンズで仕上げられる。

アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ の DBS 59アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ の DBS 59内装は、オブシディアンブラックとチェストナットタンのレザーを組み合わせた。リアスピーカーのカバーには、1959年のルマンサーキットの刺繍が施される。また、サンバイザーの刺繍は、レースが行われた正確な日付を示し、24時間に323周を走破したことを祝う。アクセサリーとして、レプリカのヘリテージレーシングヘルメット、ブルーのレーススーツ、キャロルシェルビーのレース用グローブのレプリカの設定が検討されている。

5.2リットルV12ツインターボは725ps。0~100km/h加速3.4秒、最高速340km/h

パワートレインは、5.2リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力は725ps/6500rpm、最大トルクは91.8kgm/1800~5000rpmというアストンマーティンの量産車としては、最強のパワー&トルクを引き出す。トランスミッションはZF製の8速ATを組み合わせた。カーボンファイバーやアルミなどの素材を採用し、乾燥重量は1693kgに抑えられた。その結果、0~100km/h加速3.4秒、最高速340km/hの性能を実現している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. アプリリア、“鈴鹿未体験”のオールイタリアンチームで3年ぶりの8耐表彰台
  3. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. バイクの外観を損ねない!超強力マグネットのスマホホルダー「フリークマウント2.0」に新色5色
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る