【三菱 デリカD:5 新型試乗】家族のアウトドア遊びに頼もしいミニバンだ…津々見友彦

ぐっと迫力を増したデザイン

乗り心地、静粛性ともに不満ない

家族のアウトドア遊びに頼もしい

三菱 デリカD:5 新型
三菱 デリカD:5 新型全 16 枚

ぐっと迫力を増したデザイン

ビッグマイナーされた新型『デリカD:5』はアッと驚くインパクトのある顔で登場した。高い最低地上高でオフロードも視野にあるユニークな4WD仕様のミニバンだ。

「ダイナミックシールド」デザインコンセプトと言う、特徴的な縦型のマルチLEDヘッドライトときらびやかな横ストライプのシルバーのラジエターマスクが特徴。従来控えめだったデリカD:5もぐっと迫力を増した。

三菱 デリカD:5 新型三菱 デリカD:5 新型

運転席周りのレイアウトは旧型に近いが、木目調で質感が高く、更に洗練されスッキリとなった。メーターデザインも良い。

エンジンは2.2リットルターボディーゼル。三菱初のアドブルー(尿素水)の排ガス浄化システムを採用。「4N14型」だが、最大出力は3ps低下したものの、コンロッド、ピストンなど新設計。フリクションを低減し、燃焼室も変更、最新インジェクターの採用でトルクは20Nm(2.0kgm)高まり燃費も向上。実際に運転するとアクセルの踏みこみに加速応答が低回転からスムーズに繋がり気持ちが良い。0-400の発進加速は19秒台を切りそうな勢いで、8ATとなり、このクラスとしては不満のない走りだ。当然燃費も向上した。

嬉しいのはディーゼルのノック音が小さいこと。知らないとディーゼルとは気が付かない。アクセルを踏込む加減で走ると底力のあるエクゾーストサウンドも響き力強い雰囲気。

乗り心地、静粛性ともに不満ない

三菱 デリカD:5 新型三菱 デリカD:5 新型
高速ハンドリングも良かった。ボディ剛性が高まり、ダイレクト感のある電動パワステだが落ち着いた挙動なので高速道路でも安心感が高い。背が高いSUVでもロール不安はなく乗り心地と操縦性のバランスがよく取れていた。

乗り心地と静粛性も不満がない。セカンドシートは勿論、3列シートもルーフのゆとりがあり、足元もゆったり。7人が楽しく移動できる。

シニアに嬉しいのが、衝突被害軽減の自動ブレーキやレーダークルーズだ。安全性が飛躍的に高まる。もっともペダル踏み間違い時加速抑制装置がないのは惜しいが、バックの際のマルチアラウンドモニターや電動パーキングブレーキは有り難い。

家族揃ってアウトドアで遊ぶときに頼もしいミニバンだ。

三菱 デリカD:5 新型三菱 デリカD:5 新型

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
おすすめ度:★★★★★

津々見 友彦│モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場し、その後日産、トヨタ、いすゞのワークスドライバーとして活躍。現在は自動車雑誌、ラジオ、Car Worldなどに試乗記を書く。サーキット走りとパソコン大好き。今は自転車に凝る。

《津々見友彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る