JR東日本は5月8日、上越新幹線(大宮~新潟)の速度向上へ向けた取組みを開始することを明らかにした。
現在、上越新幹線内の最高速度は240km/hとなっているが、2022年度末に全列車が北陸新幹線と同じE7系に統一される予定になっていることから、275km/hに向上させる。
これにより、現行で最速1時間14分を要している大宮~新潟間が最大7分程度短縮される見込みで、同じ線路を走る北陸新幹線についても、大宮~高崎間で最大2分程度短縮されるという。
対応する工事は5月中旬から着手される予定で、4年程度の工期で騒音対策などに必要な地上設備の測量や、約7kmにわたる吸音板の設置、約12kmにわたる防音壁の嵩上げを行なうとしている。
速度向上工事においては、吸音板の設置(左)や防音壁の嵩上げ(右)が行なわれる。同様の工事は、2018年5月に上越・北陸新幹線も乗り入れる東北新幹線上野~大宮間でも開始されており、こちらは1分程度の短縮を見込んでいる。