JR東日本は一層の緊張感を持って対応を…4月28日の上越新幹線輸送障害で国交相が警告

上越新幹線のE4系(右)とE2系(左)。
上越新幹線のE4系(右)とE2系(左)。全 1 枚

石井啓一国土交通大臣は5月7日に行なった会見で、上越新幹線の輸送障害に伴ないJR東日本に対して行なった警告の内容を明らかにした。

この輸送障害は、10連休となったゴールデンウィーク2日目の4月28日7時21分頃、上越新幹線上毛高原~浦佐間で停電が発生し、上下線で最大4時間ストップ。約4万8000人に影響を与えたもの。原因は新湯沢変電所にある制御装置の故障とされている。

JR東日本は2018年末以降、繁忙期にしばしば輸送障害を起こしていたことから、石井大臣は「誠に遺憾であります」として、「4月29日にJR東日本に対しまして、今回の輸送障害の原因分析や再発防止対策の検討に加えまして、影響の大きい輸送障害が続いていることを検証の上、今後の異常時対応や体制等の改善点を検討するよう指示いたしました」と述べた。

これを受けたJR東日本からは、5月4日時点で新幹線専門の電力総合技術者の育成、繁忙期における監視体制などの強化、輸送影響を考慮した検査項目の追加、変電設備故障時などに備えた復旧対応マニュアルの拡充、教育訓練の充実に取り組むことが報告されたという。

石井大臣は、JR東日本に対して大量輸送機関として一層の緊張感をもって対応してもらいたい旨を示したほか、全国の鉄道事業者に対してもJR東日本の取組みを広め「同様の事象の再発防止を図ることによりまして、引き続き、鉄道の安全・安定輸送の確保に努めてまいりたいと考えております」と述べた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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