【三菱 トライトン 海外試乗】このマイナーチェンジは「大成功」と言って間違いない…諸星陽一

三菱 トライトン
三菱 トライトン全 8 枚

2018年に行われたマイナーチェンジ版のワールドプレミアで、オフロードの特設コースを試乗した三菱『トライトン』に、オンロード&クローズドコースでの試乗が叶った。

【画像全8枚】

トライトンは三菱が世界150か国で販売しているピックアップトラック。タイはその主力工場にして基本工場となっている。エコカーと呼ばれるコンパクトモデルやセダンなどの比率が増えているように思われがちなタイだが、郊外や山岳部では、未整備のラフロードも数多く存在し、まだまだピックアップトラックの人気が高い。

そうした状況はタイのみに限らず、意外なほどに世界中の国で多く見られる。しかし、どの国も国道の整備は進み、舗装路が増えているのもまた事実で、舗装路における性能の向上も望まれている。トライトンの昨年のマイナーチェンジにはそうした事情も考慮されていたが、舗装路での試乗は今回まで先延ばしになっていた。
三菱 トライトン三菱 トライトン
結論から言えば、じつに見事なチューニングで、このマイナーチェンジは大成功だと言って間違いない。エクステリアの変更によって、高級感を増していることで従来よりもアーバンライフへの親和性が高まっているのはもちろんなのだが、なによりもサスペンションまわりのチューニングがオンロードでの走りにも大きく貢献した。

サスペンションはリヤのショックアブソーバー容量を増やし、スプリングを柔らかくしている。つまり、上下の動きに対して柔らかく動きやすくなっているが「スッ」と動くのではなく「ググー」と踏ん張るような動きをするようになったのだ。この動きによって乗り心地は数段アップ。同時に同系統のプラットフォームを持つ『パジェロスポーツ』に試乗しているが、乗り心地はこちらのほうがかなりよくなっている。
三菱 トライトン三菱 トライトン
ハンドリングについても安定感にあふれている。試乗コースにはダブルレーンチェンジやスラロームも用意されていた。試乗コースは三菱車用に設定されたものでなく、モーターショー出展社用のもので、超小型EVやミニバン、スポーツカーなども性能チェックができるようにしているため、ピックアップトラックでは厳しいパートもある。そうしたなかでもドライビングに不安感を与えるような動きはなく、どのパートでも安定した動きを見せてくれた。ABSが作動するような急ブレーキでもその安定感は維持している。

今回はトラックが苦手とする空荷状態で試乗したが、そうしたなかでも乗り心地とともにハンドリングやブレーキングで高い性能を発揮できているのは、なるほどトライトンが世界中で支持される理由がよく理解できた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:日本未発売

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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