日産自動車は5月14日、2019年3月期(2018年4月~2019年3月)連結決算を発表。欧米での販売不振や為替変動、環境規制対応コストの増加などにより、営業利益は前期比44.6%減の3182億円と大幅な減益となった。
2019年3月期会計期間のグローバル販売台数は同4.4%減の551万6000台となった。国内では厳しい経営環境の中、『ノートe-POWER』や『セレナ』が好調で、同2.1%増の59万6000台。中国も新型『キックス』や『エクストレイル』『シルフィ』が販売をけん引したことにより、同2.9%増の156万4000台と好調だった。しかし、主要市場の米国は同9.3%減の144万4000台、欧州は同17.8%減の53万6000台と大幅な台数減となった。そのほか、ロシアは同2.6%増の10万7400台、アジア・オセアニア、中南米、中東、アフリカをはじめとするその他市場は同0.4%減の81万5000台となった。この結果、売上高は3.2%減の11兆5742億円となった。
営業利益は為替、欧州を中心とした環境規制厳格化への対応コストの増加、原材料価格の高騰、米国におけるCVTの保証期間延長に伴う費用計上などが影響し、同44.6%減の3182億円で大幅な減益となった。経常利益は同27.2%減の5465億円。純利益は同57.3%減の3191億円となった。
今期の業績見通しについては、グローバル販売台数を前期比微増の554万台、売上高は同2.4%減の11兆3000億円、営業利益は同27.7%減の2300億円、純利益は同46.7%減の1700億円とした。
セレナ