コンチネンタルが新開発ターボ、リング触媒は世界初…国際エンジンシンポジウムで発表へ

コンチネンタルのリング触媒ターボチャージャー
コンチネンタルのリング触媒ターボチャージャー全 1 枚

コンチネンタル(Continental)は5月15日、オーストリアで開催される「第40回ウィーン国際エンジンシンポジウム」において、新開発のターボチャージャーを初公開すると発表した。

ウィーン国際エンジンシンポジウムは、毎年開催されている。自動車業界の主要企業が参加し、電動モビリティなどの最新ソリューションを紹介する。

コンチネンタルは、今年のウィーン国際エンジンシンポジウムにおいて、新開発のターボチャージャーを初公開する。このターボは、世界初のリング触媒ターボチャージャーだ。「RAAX」(ラジアル軸流)ターボチャージャーに、コンチネンタルのリング触媒技術を組み合わせた。

タービンを通過した後、排ガスは円錐形の混合パイプに流れ込み、理想的な圧力回復を可能にする。このパイプの端部で、排気マスフローは方向を変えられ、混合管を囲むリング状の三元触媒を通過する。

従来のターボチャージャーでは、排ガスがタービンを離れると急速に膨張して流体力学的損失が発生し、効率に影響を与える。これを解決するのが、リング触媒ターボチャージャーだ。

ウェイストゲートからの排ガスは、混合管の周囲の環状間隙を通って供給され、タービンインペラを出る排ガス流との低損失混合を促進する。その結果、排ガス温度分布は、触媒に到達した時に均一になる。コンチネンタルは、触媒の効率と耐用年数の両方に良い効果を与える、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
  2. 「これかっこよすぎる!」「かなり価格を抑えてる」日本発売のプジョー新型『3008』がSNSで話題
  3. 【トヨタ クラウンエステート 新型試乗】走りそのものに違いを見出すのは難しいが…中村孝仁
  4. 日産、追浜工場に関する報道を否定…「グローバル生産拠点統合は検討段階」
  5. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る