新シリーズ「TCRジャパン」がオートポリスで開幕…シビック駆るマシュー・ホーソンが初戦制覇

TCRジャパンのサタデー・シリーズ第1戦を制したのは、シビックに乗るM.ホーソン。
TCRジャパンのサタデー・シリーズ第1戦を制したのは、シビックに乗るM.ホーソン。全 8 枚

今季発足の新レースシリーズ「TCRジャパン」が18日、スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス大会の併催として開幕を迎えた。記念すべき最初のレースでは、ホンダ『シビック』を駆るマシュー・ホーソンが優勝を飾っている。

TCRジャパン・シリーズ(TCRJ)は、スーパーフォーミュラ(SF)の運営団体「JRP」が今季から新たに手がけるツーリングカーのレースシリーズで、SFとの併催を原則として実施されていく。参戦車両は近年、FIA世界ツーリングカー・カップ(WTCR)をはじめ、地球規模の広がりを見せている「TCR」という規定に沿って製作されたマシンだ。

開幕大会には4車種16台が集結。4車種の顔ぶれはホンダ「シビック・タイプR TCR」、アルファロメオ「ジュリエッタTCR」、フォルクスワーゲン「ゴルフGTI TCR」、アウディ「RS 3 LMS」である。

TCRJでは、SFやGT500で活躍しているような超トッププロは原則的にレース参戦できない。FIAのドライバーカテゴライズでプラチナ、ゴールドに認定されたドライバーはレース参戦不可などの決まりがあるからだ(ただし金曜のプラクティス走行には超トッププロも“指南役”として参加可能)。またレース参戦ドライバーのなかにも「オーバーオール」と「ジェントルマン」の実質2クラス制が敷かれる。

レースウイークを土曜と日曜で“別立て”にするのもTCRJの特徴。各曜日に予選と決勝が独立してあり、1台のマシンを2人のドライバーがシェアし、ひとりの選手が「サタデー・シリーズ」を、もうひとりの選手が「サンデー・シリーズ」を戦うというような参戦スタイルもとれる。そして両シリーズの合計ポイントで「エントラントチャンピオン」の座も争われる(開幕大会には全車が土日とも同一ドライバーでエントリー。また一部大会は金~土曜での本戦実施)。

SFのレースウイークエンドをさらに盛り上げる役割が期待されるTCRJ。開幕大会となった九州オートポリスでは、TCRJ史上最初のレースであるサタデー・シリーズ第1戦(予選&決勝)が、メインであるSFの予選実施がキャンセルされた土曜日のコースプログラムを救済する格好にもなった(決勝レースがSFドライバーの緊急サイン会と時間的に重なってはいたが…)。

ウエット路面で実施された記念すべき最初の決勝レース(出走14台)、オーバーオールのウイナーとなったのはマシュー・ホーソン。かつては全日本F3に出場していた英国籍選手で、ルマン24時間耐久レースでLMP2クラス優勝も経験している35歳のベテランが、KCMGチームのシビックで実力を見せた。

2019年のTCRJは現状で(今回を含む)5大会がカレンダーアップされており、次戦はSF第3戦との併催、宮城県のスポーツランドSUGOで6月22~23日に開催される。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  4. <新連載>[車内エンタメ最新事情]音楽を聴く場合、スマホはどう繋ぐ? 便利なのは? 音が良いのは?
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る