トライアンフ、電動バイク開発へ…「TE-1プロジェクト」発表

未来の電動二輪車のための技術革新を生み出すプロジェクト。英国政府も支援

2年間のプロジェクトで二輪車向け電動パワートレインを開発

電動パワートレインを2気筒や3気筒エンジンと同等の重要な必要技術に位置付け

トライアンフ ロケット3 TFC(参考画像)
トライアンフ ロケット3 TFC(参考画像)全 2 枚

トライアンフモーターサイクルズ(Triumph Motorcycles)は5月17日、電動バイクを開発することを柱とした「トライアンフTE-1プロジェクト」を発表した。

画像:トライアンフの主要モデル(参考)

未来の電動二輪車のための技術革新を生み出すプロジェクト。英国政府も支援

このプロジェクトには、トライアンフモーターサイクルズ、F1のノウハウを生かした新技術を手がけるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング、電動技術を手がけるインテグラル・パワートレイン社のe-Drive部門、そして、ウォーリック大学が参画する。

トライアンフTE-1プロジェクトは、英国産業界や研究機関における4大リーダーによる特別なコラボレーションで、それぞれが独自の分野を担当する。この新しいコラボレーショにより、トライアンフが持つオートバイの専門知識と、自動車ベースの高度な能力が組み合わさり、未来の電動二輪車のための技術革新を生み出していく。

トライアンフモーターサイクルズがこのプロジェクトを主導し、先進的なオートバイのシャシー設計とエンジニアリングの専門知識、製造方法、先駆的な安全機能システムを提供する。さらに、電気駆動系の電力供給特性を定義する。

ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングは、自社の試験開発施設を利用して、バッテリーマネジメントシステムを車両制御ユニットと組み合わせ、軽量バッテリーデザインや統合機能を開発する。

インテグラル・パワートレイン社のe-Drive部門は、電力密度の高い特注の電気モーターとSiCインバーターの開発を担い、両方を単一のモーターハウジングに統合する。

ウォーリック大学は、将来的な市場ニーズに基づいたモデリングとシミュレーションを通じて、電動化の専門知識と、研究開発から商業的影響への革新を推進するための重要なビジョンを提供する。

また、このプロジェクトには、英国経済の成長が見込まれる科学技術プログラムを推進する政府機関、イノベートUKも参画する。イノベートUKは、各パートナーを支援し、資金を助成。市場をリードする英国製電動車の性能の創出を目的とした英国のBEIS(ビジネス・エネルギー・産業戦略省)の最新の資金調達戦略の一部になる。

2年間のプロジェクトで二輪車向け電動パワートレインを開発

2年間のプロジェクトは、4つの主要段階に分けられ、主な目的のひとつがシステム統合の強化だ。このプロジェクトでは、自動車をベースにした電気駆動系の個々の部品を開発し、それらを複合ユニットに最適化することで、マス、複雑性、パッケージ要件を軽減する洗練された電動二輪システムを生み出すことを目指す。

トライアンフモーターサイクルズはパートナー組織と協力して、バッテリーのパッケージングや安全性、最適な電動モーターのサイジングやパッケージング、回生ブレーキを含むブレーキシステムの統合、先進のセーフティシステムに関する共同の専門知識を促進していく。これらの分野で開発された技術革新と性能は、トライアンフの将来の電動二輪車戦略に活用される。

電動パワートレインを2気筒や3気筒エンジンと同等の重要な必要技術に位置付け

トライアンフモーターサイクルズは、電動パワートレインを、2気筒や3気筒エンジンと同等の重要な必要技術として見なしている。トライアンフTE-1プロジェクトは、将来の製品ラインナップに貴重な材料をもたらすエキサイティングなコラボレーションになるという。

また、トライアンフTE-1プロジェクトは、電動二輪車戦略の一部になる。ライダーが自身のトライアンフ車両に求めているものと期待するものをハンドリング、パフォーマンス、ユーザビリティの完璧なバランスで提供することに重点を置く、としている。

《森脇稔》

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