ロールスロイス ファントム「プライバシースイート」…完全なる個人的空間、価格は7240万円

ロールスロイスファントムエクステンデットホイールプライバシースイート
ロールスロイスファントムエクステンデットホイールプライバシースイート全 8 枚

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、ロールスロイス『ファントム』の「エクステンデットホイール」に設定された「プライバシースイート」を日本初公開した。

エクステンデットホイールとは、標準のファントムのホイールベースを延長したクルマで、主にショーファーカーとして利用されるものだ。先代ファントムにも同様の仕様があり、そのオプションとして、「ディビジョンウォール」という、前席と後席との間に仕切りを設けたものがあった。今回のプライバシースイートはそれに代わるものである。

先代のディビジョンウォールとの違いについて、コーンズ・モータースの土田裕之氏は次のように説明する。「ディビジョンウォールは、仕切りの透明部分がプラスチックで大きく湾曲したもので、可変もしなかった。しかしその形状は非常にクラシックであり、かつとても工作が難しいので、見た目としての価値はとても大きかった」という。しかし、「競合車では仕切り部分の透過を変更できるものがあったので、オーナーから、この仕様の要望が高かった。そこでプライバシースイートの採用につながった」という。

具体的には、エレクトロクロマチック・ガラスを採用。Cピラー付近にあるスイッチにより一瞬で透明な状態から不透明な状態に切り替えることが可能になった。

その名称も、「スイートルームのスイートを由来としており、完全なる個人的な静謐な空間を表現している」と話す。

そのほかの装備としては、先代から引き続きリアシートの可動範囲拡大やフットレストの電動化は継承。さらに、これまでは格納式テレビも手動で取り出していたものから電動化された。土田氏は、「まさにスイートルームのように様々なものが電動化され、安楽にお客様が楽しんでもらえるモダンな空間になった」と語った。

価格はファントム・エクステンデットホイールの6540万円にプラス700万円のオプションとなる。

なお、実車は5月25日まで東京芝浦のコーンズ・モータースが運営するロールス・ロイス・モーター・カーズ東京のショールームに展示されている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】スライドドア採用にカスタム廃止、大胆進化のムーヴ「四角く見せたくなかった」動きのデザインとは
  5. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る