【マツダ3 新型】チーフデザイナー「セダンとハッチ、まったく違うデザインを造ることに挑戦」

マツダ3 発表会
マツダ3 発表会全 12 枚

マツダは5月24日、新型『マツダ3』を発売した。先代の『アクセラ』と同様にセダンとファストバック(ハッチバック)2つのボディ設定となっているが、チーフデザイナーを務める土田康剛氏は「マツダ3というひとつの名前のもと今回、まったく違うデザインを造ることに挑戦した」と明かす。

【画像全12枚】

というのも「グローバルで見てもお客様が全く違う。セダンを求める方は様式とか、保守的なイメージがある。ハッチは真逆」からで、「それにミートするように今回、デザインも商品も造り込んでいる」と土田氏は語る。

「パネルはボンネットだけが共用で、フロントフェンダー、フロントドア、リアドアすべて違う。セダンは、より水平方向のラインを持っている面になっている。ハッチバックは若干、ウェッジさせながらリアタイヤに入っていき、折れ線が全くない、これが一番の特徴。そういう違いを出している」と解説。

ちなみに「アクセラはリアドアまで一緒」だった。「効率を考えればその方が良いが、本当にそれでお客様に響くのか。さらに言えば、ハッチバックは市場がシュリンクし、SUVに喰われている。市場構造はそうなっているが、造り手、デザイナーの立場から考えると、デザイナーが仕事をしなかったから、と思った。だから、もう一度デザインでハッチバックの魅力を描きたいという挑戦をした」と土田氏は振り返る。

そのハッチバックのデザインの特徴は「コンセプトを『色気あるカタマリ』として、このクルマを見た一瞬で夢中にさせたい、惚れさせたいと考えた。セダンはある意味、枠にはめたのに対し、ハッチバックは枠から外した。そのために従来のクルマ造りのルールを今回、変えている」という。

具体的には「通常のクルマ造りでは肩、ショルダーを造るが、今回、それを引き算することで圧倒的なカタマリの強さ、凝縮感を表現している。2つめは、これも通常のクルマ造りで用いられるシャープなプレスラインをなくすことで、リフレクションを際立たせている。これまでのクルマとは一線を画すような新たな魅力だと思う。このクルマは周りの景色を映し込むことが特徴になっているので、このクルマを乗っていく場所や時間によってクルマの表情が刻々と変わっていく、ここがファストバックの最大の魅力となる」とのことだ。

一方のセダンは「コンセプトを『凛としたのびやかさ』とし、成熟された大人が似合うセダンを目指した。狙いはザ・セダン、セダンらしさの追求。先代は非常に若々しくスポーティでクーペライクなセダンを目指していたが、新型では落ち着きのあるセダンを目指している。具体的にはウェッジシェイプと呼ばれる後方への駆け上がりをできるだけ抑えて、トランクがしっかりと感じられる3ボックススタイルなセダンを目指している。このクラスではこれまでにない伸びやかさを感じて頂けると思う」とした。

その上で「成熟された大人が似合うセダンと、世間の常識などに縛られることなく挑戦心をくすぐるようなファストバック。外観を明確にイメージを分けたことで、それぞれのお客様が選びやすいデザインとした」と土田氏は話していた。マツダ3に関するニュースまとめ一覧

《小松哲也》

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