ルノーからのFCA統合案…日産・三菱自側「慎重に判断」[新聞ウォッチ]

日産グローバル本社
日産グローバル本社全 1 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

まるでキツネにつままれたような統合案の話においそれと賛同するわけにもいかないのは当然だろう。日産自動車と仏ルノー、それに三菱自動車の「3社連合」の首脳が、横浜市内の日産本社で定例の会合を開き、ルノーが欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合の計画について説明し、同意を求めたという。

新たにFCAを加えた「4社連合」が実現すれば、日産としても資本関係や経営戦略に大きな影響をもたらすことが避けられない。

きょうの各紙にも「日産、FCA案を警戒、実質子会社化・EV技術『流出』」(読売)や「FCA統合案ルノー説明、日産・三菱自賛否は保留」(朝日)、「日産。統合の影響見極め」(毎日)などと取り上げている。

それによると、日産の西川廣人社長は「間口が広がるという面でポジティブな部分もある。日産にとってどんな利益や問題があるのか、注意深く見ていく」と述べたという。

また、三菱自の益子修会長は「必ずしも販売台数を追うことが提携の目的ではない。よく見極めないといけない」として、時間をかけて慎重に検討する姿勢で交渉の行方を注視する構えのようだ。

三菱自の過去を振り返ると、1970年に三菱重工業の「自動車部」から分離する際には当時の米ビッグスリーの一角の旧クライスラーとの合弁で独立したが、株式上場などをめぐっては足かせとなる不利な制約が多く、当時の経営陣はその“不平等条約” を解消するために腐心したという苦い経験がある。

自動車業界は100年に1度の変革期で新しい時代を迎えたとはいえ、日産や三菱自が日本で生まれ育った企業であるならば、揺さぶりをかける外資メーカーに脅かされずに、経営の独立性を守れるような賢い判断を下してほしいものである。

2019年5月30日付

●FCA提案、ルノー会長統合前向き、日産側賛否示さず(読売・1面)

●トヨタ急加速抑制強化、踏み間違い対策、後付け搭載12車種に(読売・8面)

●ソーラーカー世界へ、工学院大、300人超で開発、今秋、豪でレース(読売・29面)

●中国配車大手にトヨタが出資へ、600億円規模合弁会社も検討(朝日・7面)

●「スペースジェット」で反転攻勢、MRJ改名(毎日・7面)

●中国、レアアースでけん制、禁輸示唆米、輸入の8割依存(日経・3面)

●世界10か所生産能力減へ、日産、拡大路線を修正(日経・13面)

●ガソリン2週連続下落、店頭150.0円、原油値下がり反映(日経・22面)

●巨大水素タウン構想着々、パイプライン1キロ整備(日経・37面)

《福田俊之》

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