4月の自動車国内生産、トヨタ、ホンダ、マツダなど増加[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

日経平均がの株価が約2か月ぶりに2万1000円台を割り込むなど、国内景気の先行きに不透明感が漂っているが、国内経済の動向にも大きな影響を与える4月の自動車の国内生産台数は、前年同月比5.0%増の77万4008台だったという。

自動車メーカー各社が発表したもので、きょうの毎日や東京などが取り上げている。

ただ、メーカー別でみると各社の抱える事情から明暗が分かれている。このうち、トヨタ自動車は、北米向けの新型『カローラ』などが好調で国内生産は前年の同じ月に比べて16.3%増の29万4134台と4カ月連続で増加。また、ホンダも15.8%増の7万8178台と2カ月ぶりに増加した。さらに、マツダも5月24日に発売した新型『マツダ3』などの受注効果で4.2%増の8万6558台とそれぞれ増加したという。トヨタ・カローラ北米仕様トヨタ・カローラ北米仕様

一方で、大株主の仏ルノーから経営統合の再提案を打診されるなど、動揺が広がる日産自動車の4月の国内生産は、北米や欧州向けが不振で前年同月比26.8%減と大幅に落ち込んで5万6715台だった。また、一昨年来の一連の検査不正問題が尾を引くSUBARU(スバル)も生産ラインの見直しなどでペースを落とした影響から5.4%減の5万4260台にとどまった。

来日中にゴルフや大相撲観戦などを楽しんていたトランプ米大統領は「8月に両国にとって非常に好ましい発表をする。貿易収支は早急に是正されることになるだろう」などと発言。自動車分野で日本側が輸出抑制でかなり譲歩するとの憶測もあり、8月の日米貿易合意以降、国内生産が好調を維持できるかどうかは不透明だ。

2019年5月31日付

●社説、ルノー・FCA、競争激化がもたらした再編劇(読売・3面)

●トヨタ、新工場建設を発表、ミャンマーに、21年2月生産開始(読売・8面)

●日産とFCA会談意向(読売・9面)

●JDI官民ファンド追加支援、中台連合は減額も(朝日・8面)

●JR北鉄路半減の危機、過疎で赤字見えぬ支援(毎日・4面)

スズキ・カタナ新型スズキ・カタナ新型●スズキ往年の名車復活、バイク「カタナ」19年ぶり(毎日・7面)

●経団連会長不在の総会、中西体制2年目、改革失速も(産経・2面)

●渋滞対策企業44%未着手「人手不足」時差出勤は困難(産経・3面)

●緊急自動通報、小型車にも、交通事故死者減へ導入広がる(産経・10面)

●リニア開業遅れも、JR東海社長「静岡が未着工」(産経・10面)

●車の国内生産4月は5%増(東京・6面)

●FCAとの統合「最良」ルノー会長「日産にも恩恵」(日経・1面)

●パーク24、純利益4%増、11~4月、カーシェア好調(日経・17面)

《福田俊之》

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