キャンピングカーレンタル事業などを展開するキャンピングカーKKとフジクラは、顧客サービス向上と業務効率化に向け、Cat.M1通信のGPSトラッカーを活用したIoT実証実験を国内各所で開始した。
近年、レンタルキャンピングカーの需要は増加。そのような中、「渋滞等による返却時間の遅延を把握し、スタッフのオペレーションを効率化したい」「事故・トラブルの発生場所を正確に特定し、より迅速な対応を行いたい」など、レンタル特有の様々な課題が浮き彫りになってきている。
今回の実証実験では、フジクラのGPSトラッカーをキャンピングカーに搭載する。同社のGPSトラッカーは、キャリア系のLPWA(Cat.M1)通信を利用した小型・軽量、防水型のSIMフリーモデルで、「みちびき(準天頂衛星システム)」に対応。高速移動時にも正確に位置情報を通知できる。
実証実験では、PCやスマホによる車両位置の確認や蓄積された位置データの分析、エリア設定による出/入時のメール送信を検証するほか、トラブル発生時にGPSトラッカーにある「通知ボタン」を押すことで位置をマップ上で確認できるリンク情報をメール送信し、迅速に場所を確認するなどの実験を行う予定だ。
GPSトラッカーを活用して、キャンピングカーの位置情報を取得キャンピングカーKKでは、GPSソリューションを活用することで、レンタルキャンピングカーの抱える課題解決と同時に、同社の運営する「くるまの旅ナビ」の情報コンテンツを強化。AIによる最適なお出かけ先の提案など、ユーザーがより楽しくキャンピングカーで旅行できるよう支援することを目指していく。