ルノー クリオ 新型、欧州発売…ハイブリッドは2020年

ルノー・クリオ(日本名:ルーテシアに相当) 新型
ルノー・クリオ(日本名:ルーテシアに相当) 新型全 13 枚

ルノーは5月30日、新型『クリオ』(Renault Clio。日本名:『ルーテシア』に相当)を欧州で発売した。フランス本国でのベース価格は、1万4100ユーロ(約171万円)だ。

新開発のハイブリッドは市街地走行で最大4割の燃費向上を可能に

新型は、ルノー日産三菱アライアンスが開発した「CMF-B」プラットフォームを最初に採用するルノー車になる。また、ルノーグループが新開発したハイブリッド技術、「E-TECH」を搭載する最初のルノー車だ。E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用する。システムは、新世代の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つの電気モーター、マルチモードギアボックス、蓄電容量1.2kWhのバッテリーを組み合わせる。

ルノーのE-TECHハイブリッドは、クラス最高レベルのレスポンス、優れた燃費、減速時の素早いバッテリー充電などにより、最大限の効率を追求する。発進時は、モーターで始動。ブレーキペダルを操作せず、アクセルペダルだけで加減速できる強力な回生ブレーキを採用する。

ルノーによると、都市部の走行では、その8割をEVモードでゼロエミッション走行が可能。市街地走行では同クラスのガソリン車と比較して、最大4割の燃費向上を可能にしているという。このE-TECHハイブリッド搭載車は、2020年に欧州で発売される予定だ。ルノー・クリオ(日本名:ルーテシアに相当) 新型ルノー・クリオ(日本名:ルーテシアに相当) 新型

先代比で全長は14mmコンパクト、全高は30mm低い

5世代目モデルとなる新型のエクステリアは、先代モデルのエモーショナルなフォルムを継承しながら、よりダイナミックなデザインを目指した。フロントグリルは大型化され、フロントバンパーはエンジン冷却性能に配慮し、大型のインテークを備える。

ボディサイズは、先代比で全長が14mmコンパクトになり、全高はエアロダイナミクスと運動性能を向上させるために、30mm低くした。Cシェイプが特徴のヘッドライトやテールランプには、最新のLEDテクノロジーが組み込まれる。ヘッドライトは、全車LEDが標準だ。

新型には、新色のバレンシアオレンジとセラドンブルーを含めて、全10色のボディカラーをラインナップする。エクステリアのカスタマイズパックとして、赤、オレンジ、黒の3タイプを用意した。ルノー・クリオ(日本名:ルーテシアに相当) 新型ルノー・クリオ(日本名:ルーテシアに相当) 新型

新型のインテリアは、質感の向上を目指して素材を見直し、ダッシュボードやドアトリム、センターコンソールなどにはソフトコーティング素材を使用する。パーキングブレーキは電動化され、運転席周辺のスペースが拡大した。ステアリングホイールは、従来モデルよりも小型化したエアバッグによって、コンパクトなデザインになっている。

やや高い位置にあるセンターコンソールには、ショートストロークのシフトレバーがレイアウトされた。トランク容量は391リットルで、内部に26リットルのサブスペースを持つ。ルノーによると、391リットルの容量は、セグメント最大になるという。

カスタマイズパックでは、センターコンソール、ダッシュボード、ドアトリム、ステアリングホイール、アームレストなどに、ユーザーの個性を反映できる。顧客は、8つ以上のインテリアデザインスキームから選択することが可能だ。ルノー・クリオ(日本名:ルーテシアに相当) 新型ルノー・クリオ(日本名:ルーテシアに相当) 新型

スマートコクピットを導入。縦型9.3インチマルチメディアモニターを設定

新型クリオのインテリアの特徴が、最新のコネクティビティ技術を反映させた「スマートコクピット」の導入だ。ダッシュボード中央には、欧州Bセグメント車でクラス最大級の9.3インチ縦型マルチメディアモニターを設定する。

このマルチメディアモニターは、ドライバーの方向に画面を向けてレイアウトされる。新開発の「EASY LINK」コネクテッドシステムを備えたモニターには、マルチセンシング、ナビゲーション、インフォテインメントのすべての機能を集約する。中央のモニターの下には、ピアノ型のボタンを配置し、操作性に配慮している。

また新型では、ドライバー正面のメーターパネルがデジタル化されたデジタルコクピットを採用する。メーターのTFTスクリーンには、ドライバーにナビゲーションを含めた各種情報を見やすく表示する。ワイヤレスでスマートフォンを充電することもできる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  2. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  3. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  6. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  7. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
  8. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  9. アウディ Q7 と Q8、PHEVに改良新型…EVモードは85kmに拡大
  10. EVけん引役の米テスラ、4年ぶりの減収減益で“大騒ぎ”[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る