車外にふくらむサイドエアバッグ、ZFがプロトタイプ発表…重傷リスクを最大40%低減[動画]

ZFのプリクラッシュサイドエアバッグのプロトタイプ
ZFのプリクラッシュサイドエアバッグのプロトタイプ全 2 枚

ZFは6月5日、側面衝突から車内の乗員を保護する「プリクラッシュサイドエアバッグ」のプロトタイプを初公開した。

画像:ZFのプリクラッシュサイドエアバッグのプロトタイプ

プリクラッシュサイドエアバッグは、車両のボディサイドの外側に装着されており、側面衝突事故の直前に展開するのが特長だ。ZFの社内テストでは、乗員が事故で重傷を負う可能性を、最大40%低減できることが確認されたという。

このシステムの開発における最大の課題は、避けられない衝突を確実に認識し、衝突が起こる前に車両のボディサイドの外側のエアバッグを展開することにある。システムは、エアバッグを展開するかどうかの判断を、およそ0.15秒という瞬時に行う。

車両に装着されているセンサーはまず、潜在的な影響を迅速かつ正確に特定する必要がある。これはカメラ、レーダー、ライダー(LiDAR)が担当する。システムのソフトウェアは、衝突が避けられないかどうか、エアバッグの展開が可能かつ効果的であるかどうかを判断する。

そしてシステムは、インフレータを点火してエアバッグを膨らませる。エアバッグは、車両に応じて280~400リットル(運転席用エアバッグの5~8倍)の容量を持ち、車両のサイドシルから上方へ膨らんで、側面衝突の衝撃を緩和する。

側面衝突で車両が激しく変形した場合、衝突側の乗員がとくに胸部に重傷を負う危険がある。ZFのプリクラッシュサイドエアバッグは、衝突車両の室内への侵入を最大30%減らすことができ、乗員がケガを負うリスクが大幅に低減する、としている。

《森脇稔》

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