【JNCC 第4戦】初開催の全開コース戸狩で、馬場大貴が渡辺学に迫る

【JNCC 第4戦】初開催の全開コース戸狩で、馬場大貴が渡辺学に迫る
【JNCC 第4戦】初開催の全開コース戸狩で、馬場大貴が渡辺学に迫る全 32 枚

日本最大級のクロスカントリーシリーズJNCCも中盤戦へ。

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開幕戦で今季はひと味違うところを見せ、初優勝を遂げた馬場大貴は、この2戦を攻めあぐねる結果に。タイトルホルダー渡辺学は、さすがの実力で2連勝を遂げている。

日本のクロスカントリーシーンを牽引してきたヤマハYZシリーズは、この2019年に入っていよいよその勢いを増し、すべての大会で最高峰クラスAAの表彰台を独占してきたが、満を持して鈴木健二が持ち込んだのが2020年式の新型YZ250FXだ。日本のXCにおいてスタンダードとも言えるこのマシンのフルモデルチェンジとあって、マシンにも注目が集まった。

スタートを飛び出したのは、渡辺。フカフカの戸狩の第一コーナーをうまく処理した渡辺が快走するオープニングラップだったが、渡辺はコースの下見ができておらず、難所のボーナスラインをミス。これを見逃さなかった馬場が、すかさずトップを奪うというエキサイティングな展開に。鈴木健二はスタートから出遅れてしまったうえ、ウッズで転倒。最後方からの立ち上がりを強いられた。思ったようにペースをつかめない渡辺を尻目に、馬場は快走。この数戦でクロスカントリーにおけるペース配分を試行錯誤してきた馬場は、渡辺のペースを確認して序盤でタイヤの温存に入る。

3周目、馬場の背後についた渡辺だったが、アスファルト路面で転倒。思うように追い詰められない展開が続くものの、見渡しやすい戸狩のフィールドでは馬場を視界にとらえつづけることができたため、ペースもつかみやすかったと渡辺は言う。だが、馬場はパスされたあとも渡辺の引くペースを「ついていけるペース」と確認、再び急襲できるチャンスを待ち続けた。2番手を走るうちに、鈴木もここに合流。給油タイミングの関係もあり、終盤まで渡辺は馬場らを引き離せない展開へ。この日のハイライトは、ラスト数周時点だった。再びボーナスラインで相まみえるトップ3だったが、渡辺・鈴木がラインを見失って転倒。馬場が再びトップに立つ。馬場は、ここぞとばかりに飛び出してスパートをかけるものの、渡辺の復帰は早く必死で逃げる馬場はこらえきれず、渡辺の後塵を拝することに。

渡辺は「差がつきづらいスピードコースだったから、ミスした上で勝てたのはうれしい誤算」とのこと。常勝渡辺も、このラウンドでは薄氷の勝利を得たと言える。渡辺は「11月に開かれるISDE(世界対抗戦のエンデューロ大会)日本代表に選ばれた以上、日本で負けるわけにはいかない」とコメント。若手とのバトルを愉しんだ。

《稲垣 正倫》

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