長距離スキャン可能な新バーコード「XPAND」、広告トラックに試験搭載

XPANDコードは、東京メトロを始めとした交通サイン向けデザインの過程で生まれた、空間とネットをリンクする新たなバーコード。最大の特徴は遠距離読取りへの対応だ。埼玉スタジアム2002での読取り試験では、最長215m先からの読取りに成功。広く普及しているQRコードが近距離向けであるのに対し、XPANDコードは離れた位置からのスキャンを実現する。またXPANDコードは、横長スリット状のデザインを採用。掲示した場合の都市景観への影響を最小限にとどめている。
超テロメア企画が運営する「ADOO(アドゥー)」は、110インチ大画面を搭載したアドトラックとインターネット上での広告配信を組み合わせたクロスメディアサービス。4面マルチパネルを設置し、屋外の移動広告としては日本初となる「複数のクリエイティブ」の広告配信を低コストで実現している。
今回、ADOOのアドトラックの側面と後部にXPANDコードを設置し、スマホ広告への誘導について試験運用を開始。スマホでXPANDコードを読み取ると、事前に設定したコンテンツを表示する。読み取りはトラック停車時のみとなるが、側面の場合、四車線道路の反対側からでも読み取ることができる。
6月19日に開幕する「広告宣伝EXPO」では、XPANDコード搭載の実車を展示。アドトラックとスマホを連携させる新しい移動屋外広告のスタイルを提案する。
《纐纈敏也@DAYS》