ロータス エヴォーラ に「GT4」提案、450馬力に強化…グッドウッド2019で発表へ

エアロダイナミクス性能を向上

3.5リットルV6スーパーチャージャーをチューニング

カーボン素材で58kgの軽量化

ロータス・エヴォーラ GT4コンセプト
ロータス・エヴォーラ GT4コンセプト全 9 枚
ロータスカーズは、英国で7月4日に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2019」において、『エヴォーラGT4コンセプト』(Lotus Evora GT4 Concept)を初公開すると発表した。

エヴォーラGT4コンセプトは、『エヴォーラ』の最強モデル、ロータス『エヴォーラGT430』をベースに、モータースポーツに参戦するレーシングカーを提案する1台だ。エヴォーラGT430は、「ロータス史上、最もパワフルなロードゴーイングスポーツカー」をコンセプトに開発された。3.5リットルV型6気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンは強化されており、最大出力430hp/7000rpm、最大トルク44.9kgm/4500rpmを発生する。

エヴォーラGT430では、軽量化を推進した。チタン製エグゾーストをはじめ、カーボンファイバー製ボディパネル、内装の一部省略などにより、『エヴォーラ スポーツ410』比で26kgの軽量化を果たす。車両の乾燥重量は、エヴォーラで最も軽い1258kgとした。エアロダイナミクス性能も、専用の前後バンパーやリアウイング、ディフューザーで向上させた。最高速に到達する時点で、250kgのダウンフォースを獲得する。動力性能は、0~96km/h加速3.7秒、最高速305km/hの性能を備えている。

◆エアロダイナミクス性能を向上

エヴォーラGT4コンセプトでは、部分的にカーボンファイバー素材を組み込んだ特別にデザインされたハイブリッドボディパネルを採用する。フロントの構造は、エヴォーラGT430と同じレイアウトを採用しているが、レースでの使用を想定して、冷却性能を高めている。

取り外し可能なカナードとブレーキダクト、フロントホイールアーチ上のルーバーを採用した。車体のリアでは、タイヤ後方にダクトを配置する。これにより、ホイールアーチからできるだけ速く、空気を放出する。複合素材を使ったディフューザーと角度調整が可能なカーボンファイバー製ウィングを装備した。これにより、エアロダイナミクス性能を引き上げている。

◆3.5リットルV6スーパーチャージャーをチューニング

3.5リットルV型6気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンには、モータースポーツ用コンピューターなど、チューニングを実施した。その結果、最大出力は450hp/7000rpm、最大トルク52kgm/4000rpmを獲得する。ベース車両のエヴォーラGT430に対して、パワーは20hp、トルクは7.1kgm強化された。

ブレーキは、ローターがフロント380 mm、リア355 mmだ。キャリパーは4ピストンで、モータースポーツ向け複合素材のブレーキパッドを組み合わせる。ABSシステムは、ボッシュの「M5」とした。ダンパーはサーキットの特性に合わせて、セッティングを変更できる。タイヤは、フロントが245/645R18、リアが330/660R18サイズのスリックを装着している。

◆カーボン素材で58kgの軽量化

カーボンファイバー素材やバッテリーのリチウムイオン化などの軽量化を進め、乾燥重量は1200kgと、58kgの軽量化を実現する。トランスミッションは6速シーケンシャルで、パドルシフトで操作する。APレーシングのセラメタリックツインプレートクラッチを採用した。

インテリアには、8点式ロールケージ、FIA(国際自動車連盟)認定の6点式シートベルト、頭部保護の「HANS」シート、FIA準拠の電気キルスイッチ、消火器など、ドライバーを保護するアイテムが採用される。6インチのTFTカラースクリーンには、データロガーとテキストアラートが組み込まれている。

《森脇稔》

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