ポルシェ初のEV『タイカン』、最新プロトタイプ車の画像…9月発表へ

ツインモーターは最大出力600ps以上

開発テストプログラムは最終段階に

先行予約リストに全世界で2万人以上が登録

ポルシェ・タイカンの最新プロトタイプ車
ポルシェ・タイカンの最新プロトタイプ車全 10 枚

ポルシェは7月1日、9月にワールドプレミアする予定の初の量産EVスポーツカー、『タイカン』(Porsche Taycan)の最新プロトタイプ車の画像を公開した。

画像:ポルシェ・タイカンの最新プロトタイプ車

ツインモーターは最大出力600ps以上

タイカンは4ドア、4セパレートシートを備えたEVスポーツカーだ。車名のタイカンとは、1952年以来、ポルシェクレストの中心にある跳ね馬のイメージに基づいており、「生気あふれる若馬」を意味している。

タイカンのパワートレインには、最大出力600ps以上の永久磁石シンクロナスモーター(PSM)を2基搭載する。0~100km/h加速は3.5秒以下で駆け抜け、0~200km/h加速も12秒以下の性能を発揮する。

また、このパフォーマンスに、EVでは前例のない連続的な出力レベルも付加したことにより、性能を損なうことなく幾度ものジャンプスタートを連続して行うことができる。1回の充電での航続は、500km以上(NEDC:新欧州サイクル)に到達する。また、最新の急速充電システムに対応しており、ポルシェによると、わずか4分間の充電で100kmの走行が可能という。

開発テストプログラムは最終段階に

タイカンは現在、量産に入る前の最終テストドライブを終えようとしている。北極圏からわずか数kmのスカンジナビアでは、雪と氷の上でのドライビングダイナミクスに関するポテンシャルを確認した。南アフリカでは、パフォーマンステストに加えて、連続的なパフォーマンスと再現性に関する最終調整を、ドバイでは、高温気候での耐久走行を実施し、過酷な条件下でのバッテリー充電をテストしている。

タイカンは、気温マイナス35度からプラス50度に及ぶ世界の30か国でテストされており、内燃エンジンを搭載するスポーツカーと同じ厳格なテストプログラムを受けている。この30か国には、米国、中国、アラブ首長国連邦(UAE)、フィンランドが含まれる。開発の早い時期から、コンピュータシミュレーションと包括的なベンチテストが実施されたことにより、この過酷なテストプログラムは最終段階に入っている。

総走行距離はおよそ600万kmで、うち200万kmは耐久走行距離だ。テストの条件は、湿度が20~100%、標高は海面下85m~海抜3000mまで。充電に関しては、世界中のさまざまな充電技術を用いて、10万回以上のテストを繰り返した。開発チームは、およそ1000名のテストドライバー、技術者、エンジニアで構成されている。

先行予約リストに全世界で2万人以上が登録

すでにタイカンの先行予約リストには、全世界で2万人以上が登録した。車両購入の頭金として、欧州では2500ユーロ(約30万円)の支払いが必要となるが、タイカンに対する顧客の関心の高さがうかがえる。タイカンは2019年内に、まずは欧州市場に導入される予定だ。

ポルシェはドイツ・ツッフェンハウゼン本社に、新しい塗装工場、タイカン専用の組み立てエリア、塗装済みボディとドライブユニットを最終組み立てエリアに輸送するコンベアブリッジを建設。エレクトリックドライブを製造するために既存のエンジン工場は拡張され、ボディ工場も増設される。ヴァイザッハ開発センターへの投資も予定。タイカンの生産は、ツッフェンハウゼンだけで、およそ1200名の新たな雇用を創出している。

《森脇稔》

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