アウディの新たなカスタマーレーシングモデル「R8 LMS GT2」…グッドウッド2019

アンヴェールされる「Audi R8 LMS GT2」。
アンヴェールされる「Audi R8 LMS GT2」。全 15 枚

アウディ(Audi)は英国で4~7日に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(Goodwood)の会場にて、新たなカスタマーレーシングモデル「R8 LMS GT2」をアンヴェールした(現地5日の発表・公開)。

近年、カスタマーレーシングモデルの開発~市販、そしてチーム支援に積極的な姿勢を見せているアウディ(アウディスポーツ)が、グッドウッドで新たに「GT2」マシンを公開した。

かつてアウディのプロトタイプマシンの主戦ドライバーを務め、ルマン24時間レースで個人最多9勝(総合優勝回数/アウディで7勝)を誇る“レジェンド”トム・クリステンセンらによってアンヴェールされたマシンの名は、「R8 LMS GT2」。その470kW(640hp)という出力は、11年におよぶカスタマーレーシングプログラムの歴史において最もパワフルだという。

アウディにとってはGT3、GT4、TCRといった諸カテゴリー用に続くカスタマーレーシングモデルのリリースとなるが、それらに比べるとGT2というのは最近のレース界ではあまり耳にしない単語である。アウディは今回の発表資料のなかで「R8 LMS GT2は将来のレーシングカテゴリーを創造するレースカー」「GT2は2020年には欧州と北米で活況を呈する」としており、近未来のGT2カテゴリーの発展に向けて牽引役を担おうという意欲が垣間見える。

GT2に関しては、世界のハコ車レースに大きな影響力をもち、インターコンチネンタルGTチャレンジなどの上位シリーズを展開する団体「SRO」が注力していく意向を昨年から示してもいる。数字が示すようなGT3の上という位置付けではないようで、様々な意味でプロ化が進むGT3に対し、ジェントルマンドライバーでも扱えるパワフルなマシンのカテゴリーとしてGT2を“再生”する意向と見られている(今回のアウディの発表資料にも、GT2は現在のGT3とGT4の間のギャップを埋める、という表現あり)。

R8 LMSのなかでも最もパワフルなバージョンとなる「R8 LMS GT2」の価格は33万8000ユーロ(約4056万円)+税とされ、今年12月にデリバリー開始予定となっている。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. カスタムパーツが付け替え可能な高級トミカ、「日産 スカイライン25GT TURBO」11月発売
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る