ジャガー XJ 次期型、EV化が決定…内燃機関8世代・50年の歴史に幕

現行ジャガー XJ
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ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)は7月5日、ジャガーの最上級サルーンの『XJ』(Jaguar XJ)の現行型の生産が終了し、次期型をEVにすると発表した。

全モデルに電動車を設定する計画の一環

ジャガー・ランドローバーは2017年秋、2020年からジャガー・ランドローバーが展開するすべての車種に、電動モデルをラインナップする計画を発表した。EV、PHV(プラグインハイブリッド車)、マイルドハイブリッド車といった電動モデルを取りそろえ、顧客のニーズに対応していく。

ジャガーカーズの市販EVの第一弾として、2018年に発売されたのが、ジャガー『I-PACE』だ。EVパワートレインは、電気モーターを前後アクスルに搭載し、4輪を駆動する。2個のモーターは合計で400psのパワーと、71kgmのトルクを引き出す。I-PACEは0~100km/h加速4.8秒のパフォーマンスを実現する。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は90kWh。DC100kWの急速チャージャーを使えば、バッテリーの80%の容量をおよそ40分で充電可能、100km走行分であれば、およそ15分で充電できる。このI-PACEに続く市販EVが、次期XJになる。

8世代/50年に及ぶXJの内燃機関車の歴史は現行型で終了

初代は1968年に発表され、50年以上の長い歴史を持つのが、ジャガーXJだ。8世代にわたって生産されており、英国王室をはじめ、世界のビジネスリーダー、有名人、政治家、王族などに支持されてきた。

XJは、先進的なアプローチで他のラグジュアリーサルーンとは一線を画すポジションを築いてきた。1968年の誕生から4年の年月を経て、世界で唯一の12気筒エンジンを搭載した4ドアサルーンのプロダクションモデルを投入。最高速225km/hを発揮する当時の世界最速の4シーターモデルになった。

その後、スタンダードホイールベースとロングホイールベース、2ドアと4ドアのボディスタイルを設定し、1975年には初の2ドアクーペの「シリーズ2」を投入した。1986年には、「Jゲート」と呼ばれるギアシフターとセルフレベリング機能付サスペンションを初めて採用した「XJ40」を発売し、8年間製造された。

現行ジャガーXJは2009年7月、欧州で発表された。ジャガーのラインナップにおいて、頂点に位置する最上級サルーンがXJだ。現行型は斬新な外装デザインや、競合車よりも約150kg軽いという新世代のアルミボディを採用している。XJは英国で設計と生産を行い、世界120か国以上に輸出されてきた。5日、最後の現行型がロールアウトした。

次期XJの開発にはジャガー初のEV「I-PACE」のノウハウを導入

次期型ではEVに変わるXJだが、ジャガー・ランドローバーは英国のカッスルブロムウィッチ工場を改修し、英国初の高級EVの生産に備える。EVとなる次期ジャガーXJの開発は、ジャガー初のEVのI-PACEのデザイナーや製品開発スペシャリストを擁する専門家チームが担当し、I-PACEのノウハウを導入していく。

また、ジャガー・ランドローバーは、英国ミッドランドに、電動車向けのバッテリーなど電動パワートレインの組み立て工場を建設する計画だ。この電動パワートレイン工場は、2020年に稼働する予定で、年間15万ユニットのバッテリーを生産する。ここで製造されるバッテリーなどの電動パワートレインは、次世代のジャガーとランドローバー車に搭載される。

ジャガー・ランドローバーは、次期ジャガーXJのEV化は、すべての新型車に電動パワートレインを設定するというコミットメント実現に向けた次の重要なステップ、としている。

《森脇稔》

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