【フォーミュラE】18/19シーズン終了、ジャン-エリック・ベルニュが史上初の連覇を達成…第12戦では日産が初優勝

2季連続王者となったベルニュ。
2季連続王者となったベルニュ。全 7 枚

フォーミュラEの2018/2019シーズンが13~14日の米国ニューヨーク連戦(第12&13戦)で閉幕し、ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)が2季連続でドライバーズチャンピオンとなった。個人王座連覇はシリーズ史上初。また、第12戦では日産が初優勝を飾っている。

2018年12月に開幕したフォーミュラEの“シーズン5”、2018/2019シーズンは初めて第2世代マシンで争われたシーズンだった。第8戦までは2勝する者がいない混戦模様だったが、シーズン4のチャンピオンであるベルニュが終盤、連覇ヘ向けて一気に加速。第9戦、第11戦と勝利し、第6戦とあわせてシーズン3勝をマーク、ポイント面で大きなマージンを築いて最終のニューヨーク市街地連戦を迎えた。

ニューヨークでのベルニュは2レースとも表彰台に上がれず、彼にしては精彩を欠いたリザルトに終始したものの、最終第13戦の結果をもって王座防衛が確定。2連覇はシリーズ史上初、2度目の個人王座獲得自体も初めてであり、マシンの世代移行という時代の節目をまたいでの2季連続王座獲得にもなっている。F1レギュラー参戦経験もある29歳のフランス籍ドライバーが、フォーミュラE史に残る偉業を成し遂げた。

2018/2019シーズンのチーム部門王座は、ベルニュと日本にも馴染み深い世界的強豪選手アンドレ・ロッテラーを擁した「DSテチーター フォーミュラEチーム」が獲得。DSと新たに組んだシーズン、テチーターはチーム初の2冠独占を果たしている。

そして今季、日本メーカーとして初のフォーミュラE参戦というかたちになった日産(Nissan e.dams)が、ニューヨーク連戦の1レース目である第12戦で初優勝を達成。トヨタのWEC主戦選手でもあるセバスチャン・ブエミがポール・トゥ・ウインを飾った。

日産グローバルモータースポーツダイレクターを務めるマイケル・カルカモ氏は以下のように語り、陣営の喜びの大きさを表現している。

「ここまで何度もポールポジションを獲得し、表彰台にも上がってきましたが、ついに勝利を飾ることができました。日産が表彰台の頂点に立ったことは、生涯忘れられない出来事になるでしょう。チームは勝利に値する仕事をしました。日産、e.dams、そしてNISMOの誰もが努力を重ねてきました。本当に嬉しいです。今回、体調不良でこの場にいない日産e.damsチーム監督のジャンポール・ドリオにこの勝利を捧げたいと思います。彼もこの結果に興奮しているはずです」

最終第13戦を終えての日産のチーム部門ランキングは4位、ブエミの個人ランキングは2位、僚友オリバー・ローランドは同10位だった。

ポルシェやメルセデスも参入し、さらに激しい戦いになることが予想されるフォーミュラEの“シーズン6”、2019/2020シーズンは今年11月にサウジアラビアで開幕する予定。来年5月には初の韓国開催となるソウル戦もスケジュールされるなどしている(日程面は今年6月時点の発表に基づく)。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 昭和の子どもたちが憧れた「スーパーカー自転車」が50年ぶりに復活へ
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
  5. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る