アウディの高性能車 「RS」、25周年…2019年は新型6車種を計画

RSシリーズの原点は1994年のRS2

400hpの2.5ターボをTT RSとRS3に搭載

450hpの2.9ターボはRS5とRS4に搭載

アウディRSシリーズの歴代モデル
アウディRSシリーズの歴代モデル全 19 枚

アウディ(Audi)は7月15日、高性能モデルの「RS」シリーズがデビュー25周年を迎えた、と発表した。2019年は新型6車種を発表する予定で、このうち2車種は新規モデルになる。

RSシリーズの原点は1994年のRS2

アウディRSシリーズの原点に位置するのが、1994年に発表されたアウディ『RS2』だ。RS2は、現在のアウディRSシリーズのルーツにあたるモデルで、当時のアウディ『80アバント』をベースに開発された。

アウディRS2では、2.2リットル直列5気筒ガソリンエンジンに、大容量ターボチャージャーを装着。最大出力315ps、最大トルク41.8kgmを引き出し、4WDの「クワトロ」と6速MTの組み合わせにより、0~100km/h加速5.4秒、最高速262km/hの性能を誇った。また、アウディRS2の開発には、ポルシェが参画。車両の組み立ては、ポルシェの工場で行われた。

400hpの2.5ターボをTT RSとRS3に搭載

最新モデルの『TT RS』には、直噴2.5リットル直列5気筒ガソリンターボの「TFSI」エンジンを搭載する。最大出力は400hp、最大トルクは48.9kgmを獲得する。最大トルクは1950~5850rpmの幅広い領域で引き出される。

駆動方式はフルタイム4WDのクワトロ。トランスミッションは7速「Sトロニック」。改良新型TT RSはクーペの場合、0~100km/h加速3.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。オプションで、リミッターの解除が可能で、最高速は280km/hに到達する。

『RS3 スポーツバック』と『RS3セダン』も、直噴2.5リットル直列5気筒ターボTFSIエンジンを搭載する。最大出力400hp、最大トルクは48.9kgmを発生し、最大トルクは1700~5850rpmの幅広い領域で引き出される。

トランスミッションは、7速デュアルクラッチのSトロニック。駆動方式は、4WDのクワトロだ。RS3スポーツバックは、0~100km/hを4.1秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションでリミッターが解除でき、この時の最高速は280km/hに到達する。

450hpの2.9ターボはRS5とRS4に搭載

『RS5スポーツバック』と『RS5クーペ』、『RS4アバント』には、新開発の直噴2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボを積む。最大出力450hp、最大トルク61.2kgmを発生する。最大トルクは1900~5000rpmの幅広い領域で、発生し続ける特性とした。

2個のターボチャージャーは、シリンダーバンクの間に配置。取り込んだ空気をそれぞれのターボチャージャーを経由して燃焼室に送るにあたって、デュアルブランチのシステムを使用した。これにより、非常にシャープなレスポンスを追求する。また、「Bサイクル」の燃焼方式に加えて、直噴システムのインジェクターを中央に設置することで、高効率を実現した。圧縮工程が短縮されたことで、数値上の圧縮比をかなり高く設定することが可能になっており、それを圧縮工程に対して相対的に長い膨張行程を組み合わせることで、より効率的な燃焼と高いエンジン効率を得ることに成功しているという。

トランスミッションは8速「ティプロトニック」。スポーティなチューニングにより、シフトタイミングを最適化した。駆動方式は4WDのクワトロ。駆動力が、前後のアクスルに非対称(40:60)に分配され、トラクションと走行安定性を最適化しつつ、ダイナミックなハンドリング性能も追求した。RS5クーペは、0~100km/h加速3.9秒、最高速280km/h(オプションのリミッター解除時)の優れた性能を備えている。

《森脇稔》

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