ダイハツなど、福島第一原発廃炉に向けハニカム型水素安全触媒を開発 自動車用を応用

ハニカム型水素安全触媒
ハニカム型水素安全触媒全 1 枚

ダイハツ工業と関西学院大学・理工学部・田中裕久研究室の研究グループは7月22日、福島第一原発廃炉に向けた課題の1つである水素安全の確立のため、自動車触媒を応用した「ハニカム型水素安全触媒」を開発したと発表した。

ハニカム型水素安全触媒は、外部からの電力供給が不要で、燃料デブリ等の保管容器内で発生する水素を、安全な濃度(4%未満)に保つことができる。また、セラミックス・ハニカムに塗布されているため、軽量で取扱いが容易なほか、コンパクトで、保管容器に改造を加えることなく取り付けが可能。量産可能で実用性が高い。

この新たな触媒の開発により、福島第一原子力発電所の廃炉の際に、燃料デブリ等を安全に搬出・輸送し、そして長期間に渡り安全に保管することが可能となる。両者は今後、実用化に向けたステップに移行する。

なお、今回の研究開発は、福島第一原子力発電所の廃炉に向けた国家プロジェクト「国家課題対応型研究開発推進:英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業(平成28~30年度)」の枠組みにて、「廃炉加速化研究プログラム:廃棄物長期保管容器内に発生する可燃性ガスの濃度低減技術に関する研究開発」の中で実施したもの。ダイハツと関西学院は、国家的課題の解決に積極的に取り組み、日本原子力研究開発機構と協力して、大型放射光施設「SPring-8」にて反応メカニズムを解析することにより開発を加速。触媒試作は、キャタラーと日本ガイシの協力を得たほか、触媒改良の効果は、ドイツ・ユーリッヒ研究所の大スケール反応装置にて実証した。

《纐纈敏也@DAYS》

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