箱根登山鉄道最後の吊掛け式、もう1両は埼玉県の工業大学へ…7月引退のモハ103号

日本工業大学へ譲渡されることになったモハ103号。明治生まれの蒸気機関車とともに保存されることになった。
日本工業大学へ譲渡されることになったモハ103号。明治生まれの蒸気機関車とともに保存されることになった。全 4 枚

神奈川県の小田原駅(小田原市)と強羅(ごうら)駅(箱根町)を結ぶ箱根登山鉄道は7月22日、同社最後の吊掛け式電車であるモハ1形モハ103号を日本工業大学に譲渡すると発表した。

モハ103号は、小田原市内の蒲鉾店へ譲渡されることになったモハ107号と2両固定編成を組む、箱根登山鉄道最後の「吊掛け式」と呼ばれる方式の車両。

これは、モーターから直接車軸を駆動させて走行する方式で、同じモハ1形でもモハ104+モハ106編成はモーターから継手を介して車軸を駆動させる近代的な「カルダン方式」に改められている。

モハ103号は、モハ107号とともに7月に引退。日本工業大学への譲渡は8月上旬を予定しており、10月上旬には公開される予定。

日本工業大学は1967年、埼玉県宮代町に設置された私立の工業大学。同大は、明治時代にイギリスから輸入されたタンク式の蒸気機関車2100形2109号を1993年に大井川鐵道から寄贈され、工業技術博物館で動態保存している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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