アウディ Q3スポーツバック に48Vマイルドハイブリッド…2019年内に欧州で設定へ

100km走行あたり最大0.4リットルの燃料を節約

プログレッシブステアリング標準装備

最新の先進運転支援システム

アウディQ3スポーツバック
アウディQ3スポーツバック全 20 枚

アウディは2019年内に、新型SUVクーペの『Q3スポーツバック』(Audi Q3 Sportback)に、48Vのマイルドハイブリッドシステム搭載車を欧州で設定すると発表した。

100km走行あたり最大0.4リットルの燃料を節約

48Vマイルドハイブリッドシステムは、減速時にはエネルギーを回生し、低速走行時にはエンジンのアシストを行うものだ。このシステムは、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオン電池で構成される。

40~160km/hの間で、コースティング(惰性走行)を行うことが可能だ。スタート/ストップ機能は、21km/h以下で作動する。減速時には、BASが最大12kWのエネルギーを回生する。アウディによると、実際の走行条件で、100km走行あたり最大0.4リットルの燃料を節約することができるという。

最上位モデルのエンジンには、4WDの「クワトロ」システムが標準装備される。クワトロの中心的なコンポーネントは、リアアクスルに設置された油圧式マルチプレートクラッチだ。電子制御システムは、優れた安定性、強力なトラクション、ハイレベルなドライビングプレジャーを追求する。極めてスポーティな走行時に、クワトロシステムは、「ホイールセレクティブ トルクコントロール」と協調して作動。コーナー内側のホイールに軽くブレーキをかけることにより、さらにダイナミックなハンドリングと安定性を両立している。

欧州市場での発売時には、ガソリンとディーゼルエンジンが用意される予定。最もパワフルなエンジンは、最大出力230hpを発生するガソリンの「2.0 TFSI」だ。ディーゼルの「2.0 TDI」は、最大出力150hpを引き出す。

プログレッシブステアリング標準装備

Q3スポーツバックには、ステアリングの操舵角が増すにつれて、よりダイレクトなギアレシオに変化する「プログレッシブステアリング」を標準装備した。必要に応じて、ダンピングコントロール付きサスペンションを装備することもできる。このサスペンションは、コンフォートモードからダイナミックモードまで、異なる乗り心地を実現する。

ドライバーは、運転状況や道路状況、乗員の好みに応じて、標準装備の「アウディドライブセレクト」や「ダイナミックハンドリングシステム」を使用して、オフロードモードを含む6つの走行モードを切り替える。このシステムは、エンジンとトランスミッションの設定に加えて、電子制御ダンパーとステアリングアシストにも影響を与える。

「ヒルディセントコントロール」をオプション設定した。この機能を使用すると、勾配6%以上の下り坂において、ドライバーが設定した速度を一定に維持して走行することができる。アウディQ3スポーツバックアウディQ3スポーツバック

最新の先進運転支援システム

Q3スポーツバックには、車線逸脱警告と車線変更警告システムなど、安全性を高める4つの先進運転支援システム(ADAS)が標準装備される。車線逸脱警告は、車両が車線内に留まるのを支援する。車線変更警告システムは、車線変更時に他の車両が死角にいる場合など、危険な状況をドライバーに知らせる。

また、ドイツ仕様車には、「アウディプレセンスフロント」が標準装備される。この機能は、正面衝突が差し迫っている場合に、視覚的、音響的、触覚的な警告をドライバーに発する。緊急時には、フルブレーキをかけて、アウディプレセンスベーシックの安全システムが作動する。具体的には、フロントシートベルトを引き締め、ウィンドウやオプションのサンルーフを自動的に閉じ、ハザードランプを点滅させる。

オプションで、「アダプティブドライブアシスト」が選択できる。進行方向と横方向のサポートを行い、ドライバーの運転の負担を軽減する。360度カメラなどのハイテクシステムは、駐車やハンドル操作を支援する。このシステムは、「MMIディスプレイ」に、車両の周囲の映像を直接表示する。ドライバーは、いくつかのビューを選択することが可能だ。パークアシストは、駐車スペースへの進入や退出時に、ステアリング操作を引き受ける。また、ドライバーが駐車スペースから後退して出る際に、側方から近づいてくる他の車両がいる場合、リアクロストラフィックアシストが警告を発する。

《森脇稔》

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