メルセデスベンツ CLAシューティングブレーク 新型、欧州で発売

積載スペースを備えたスポーツカー

最新のデジタルコクピットを用意

トップグレードの2.0ターボは224hp

メルセデスベンツ CLA シューティングブレーク 新型
メルセデスベンツ CLA シューティングブレーク 新型全 17 枚

メルセデスベンツは8月1日、新型『CLAシューティングブレーク』(Mercedes-Benz CLA Shooting Brake)を欧州で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、3万2213ユーロだ。

初代CLAシューティングブレークは2014年秋、欧州で発表された。「Aクラス」ベースの4ドアクーペ、「CLAクーペ」に追加された第2のボディバリエーションとなる。メルセデスベンツのシューティングブレークは、クーペとステーションワゴンを融合したデザインが特長で、クーペの美しさとワゴンの機能性を1台にまとめた。新型CLAシューティングブレークは、2世代目モデルになる。

積載スペースを備えたスポーツカー

新型CLAシューティングブレークのデザインテーマは、「積載スペースを備えたスポーツカー」だ。メルセデスベンツによると、長く伸びたボンネット、クーペのようなウィンドウラインを備えたコンパクトなキャビン、リアホイールアーチ周辺の筋肉質なボリューム感などに、スポーツカーのデザイン要素を取り入れたという。

フロントマスクは、パワードームを備えたボンネットや、サメの鼻のように前方に傾斜したノーズを備える。グリルは、中央にスリーポインテッドスターを配したダイヤモンドパターンだ。リアは、テールランプをコンパクトにまとめ、バンパー部分にナンバープレートを移設し、ワイド感を強調している。

新型CLAシューティングブレークのボディサイズは、全長4688×全幅1830×全高1442mm、ホイールベース2729mmとなる。先代モデル(全長4640×全幅1777×全高1444mm、ホイールベース2699mm)に対して、48mm長く、53mmワイド、2mm背が低い。ホイールベースは30mm延びた。エアロダイナミクス性能は、先代よりも引き上げられており、前面空気抵抗係数を示すcd値は0.26を達成している。

最新のデジタルコクピットを用意

インテリアのデザインテーマは、「ハイテクかつ若々しく前衛的」だ。コクピットの上のカウルを廃し、ダッシュボードとドアが連続して見えるデザインとした。最新のデジタルコクピットも用意する。タービン状のエアダクトは、最近のメルセデスベンツ車に共通するデザインだ。

ボディサイズの拡大によって、先代よりも室内空間が広がった。とくに、ひじ周りのスペースは、前席が35mm、後席が44mm拡大する。後席の肩周りの空間も、22mm増えた。トランク容量は、先代よりも10リットル増えて、505リットル(VDA計測)を確保している。リアゲートの開口部は、先代よりも拡大。さらに、「イージーパック」や「ハンズフリーアクセス」装備車では、テールゲートに手を触れずに開くことができる。

新型CLAシューティングブレークには、新世代のインフォテインメントシステム、「MBUX」(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)の最新版が搭載される。新型Aクラスから採用されたMBUXは、パワフルなコンピューター、鮮やかなスクリーンとグラフィック、カスタマイズ可能なディスプレイ、フルカラーのヘッドアップディスプレイ、AR(拡張現実感)を備えたナビゲーション、学習機能付きのソフトウェア、そして高精度な音声認識テクノロジーなどが特長だ。

新型CLAシューティングブレークのMBUXでは、音声アシスタントシステムが性能を引き上げ、他の乗員との会話に影響を受けないように改良された。最後に「ハイ、メルセデス」と発してシステムを起動した乗員の命令に、応答するシステムとした。たとえば、運転席と助手席の乗員の要望を区別し、どの座席でマッサージ機能を作動させるのか、適格に判断する。メルセデスベンツによると、音声アシスタントがかなり複雑な質問を理解し、それに応えることができるという。

新型CLAシューティングブレークには、「MBUXインテリアアシスト」も導入する。MBUXインテリアアシストは、非接触モードで作動し、昼夜を問わず機能する。例えば、ダッシュボードのタッチスクリーンやセンターコンソールのタッチパッドに手を近づければ、画面のメニューを調整することができる。

また、「お気に入り機能」も採用されており、人差し指と中指をV字型に広げた状態で、センターコンソールに手をかざすことでアクセスできる。さらに車内の暗闇の中で、例えばルームミラーの方に手を伸ばすことによって、読書灯をつけたり消したりすることができる。また、ドライバーが暗闇の中で助手席に向かって手を伸ばすと、室内照明が自動的に点灯する。手を戻すとすぐに、照明は自動的に消える。

トップグレードの2.0ターボは224hp

欧州仕様車には、ガソリンエンジン搭載のトップグレードとして、「CLA250」を設定する。直噴2.0リットル(1991cc)の直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、最大出力は224hp/5500rpm、最大トルクは35.7kgm/1800~4000rpmを引き出す。トランスミッションは7速デュアルクラッチの「7G-DCT」を組み合わせた。動力性能は、0~100km/h加速が6.4秒、最高速が250km/h(リミッター作動)となる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る