F1皇帝ミハエルの息子ミック・シューマッハ、F2ハンガリー戦のレース2で初優勝…2位は日本の松下信治

F2ハンガリー戦「レース2」でミック・シューマッハ(右から2人目)が優勝、松下信治(同3人目)が2位に。
F2ハンガリー戦「レース2」でミック・シューマッハ(右から2人目)が優勝、松下信治(同3人目)が2位に。全 6 枚
現地4日、F1ハンガリーGPと併催された「FIA-F2選手権」今季第8大会の「レース2決勝」で、F1王座獲得7回を誇るミハエル・シューマッハの息子ミックがF2初優勝を飾った。このレースの2位には日本の松下信治(のぶはる)が入っている。

1999年生まれ、20歳のミック・シューマッハは昨年、当時の欧州F3でチャンピオンとなり、今季はF1直下のカテゴリーといえるFIA-F2(F1併催が基本)に進出した。ここまではあまり芳しいリザルトを得られていなかったが、第8大会となるハンガリー戦、レース1の決勝上位8位までがリバースグリッドに配されるレース2の決勝で、ミック(PREMA Racing)はポール発進から初優勝を成し遂げた。

なにかと注目度が高くなる宿命のミックは、「グレート! ようやくわるい流れに終止符を打てたと思うので、とても嬉しい。決して簡単なレースではなかったよ」と語り、F2初優勝を喜んでいる。

なお、このレースの2位は2番グリッド発進だった松下信治(Carlin)。ホンダ系の若手有力株のひとりである松下は今季、2年ぶりにF2に復帰し、既に第6大会オーストリアのレース1で今季初優勝を飾っている。松下はハンガリー戦終了時点でランキング7位、ミックは同11位。

現在フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の一員でもあるミックは7月のF1ドイツGPで、父が2004年のF1王座を獲得したマシン、フェラーリ「F2004」をデモランし、ファンの喝采を浴びた。戦国地帯のF2でいきなりの好成績は難しいが、昨季のF2のシリーズ上位3人、ジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、アレクサンダー・アルボンが今季はそろってF1で活躍中という事実からも、やはりここ(F2)で良い成績をおさめれば、未来が開けてくる可能性は高いはず。今回の初優勝はリバースグリッド制のレース2でのものだが、これを契機としての飛躍を期待する声は世界規模で大きい。

日本としては松下の飛躍にも期待したい今季のF2、残りは4大会で、次の第9大会はF1後半戦の初戦であるベルギーGP(8月30日~9月1日)と併催される。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る