メルセデスベンツの新型EVバス、パンタグラフやルーフレールから急速充電…新コンセプトの充電施設

メルセデスベンツ eシターロ 向けの新コンセプトの充電ステーション
メルセデスベンツ eシターロ 向けの新コンセプトの充電ステーション全 6 枚

メルセデスベンツは8月5日、新世代のEV大型バス『eシターロ』(Mercedes-Benz eCitaro)向けに、新コンセプトの充電ステーションをドイツ・マンハイム工場内に開設した、と発表した。

eシターロは、標準ボディの2軸の都市向け大型バス、『シターロ』をベースに開発された。シターロは都市向けバスのベストセラーモデルで、世界累計販売台数は5万台以上を達成している。

eシターロでは、バッテリーパックをモジュール方式で設計した。これにより、航続に合わせてバッテリー容量を選択できるのが特長だ。さらに、最新の熱管理システムの導入により、エネルギー消費を大幅に削減させている。

eシターロは、リアアクスルに電動ホイールハブモーターを2個搭載し、最大出力340hp、最大トルク98.9kgmを引き出す。バッテリーは最大12個のモジュールで構成されるリチウムイオンで、蓄電容量は最大で292kWh。最大およそ75名の乗客を輸送できる。1回の充電での航続は、170kmの性能を備えている。

メルセデスベンツは、このeシターロ向けに、新コンセプトの充電ステーションをドイツ・マンハイム工場内に開設した。納車前の充電や走行テストでの充電を行うための施設だ。

この充電ステーションの新コンセプトは、一般的なケーブルだけでなく、車載パンタグラフや充電用ルーフレール(地上設備の天井からパンタグラフが降りてくる)での充電にも対応している点だ。充電用の新しいハードウェアなど、新しい充電技術を試してテストできる。メルセデスベンツは、パンタグラフとレールからの充電は、出力300kWの急速充電が行える、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
  5. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る