【SUPER GT×DTM 交流戦】大会概要が徐々に明らかに…欧州側の参加は「6-10台」とベルガー代表

ついに実現する特別交流戦に向け、坂東氏とベルガー氏が握手。
ついに実現する特別交流戦に向け、坂東氏とベルガー氏が握手。全 7 枚

8月3~4日、SUPER GT第5戦が開催された富士スピードウェイで、11月に同地にて初開催される「SUPER GT×DTM 特別交流戦」の大会概要が徐々に明らかになってきた。

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かねてから技術規定の統合を軸に協調路線をとってきた日独の最高峰ハコ車レースカテゴリー、SUPER GT/GT500クラスとDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)。そのジョイントイベント、シリーズ外の特別交流戦(Dream Race)が今年11月に富士でついに実現する。GT500には日産、ホンダ、レクサス(トヨタ)が参戦中、一方のDTMには現在、BMW、アウディ、アストンマーティンの3ブランドが参戦しており、特別交流戦は日欧6メーカーによる“競演”となる予定だ。

SUPER GT第5戦では予選日(8月3日)に特別交流戦に関しての発表会見が行なわれ、決勝日(4日)にあるSUPER GTのシリーズ運営団体「GTA」の定例会見とあわせ、11月22~24日を基本的な会期とする初開催イベントの概要について、いくつかの新しい内容がもたらされている(以下の内容は一部既報を含む)。

特別交流戦においては土曜(11月23日)と日曜(11月24日)に、それぞれ予選と決勝を曜日個別に実施。決勝レースは55分+1周で、4輪タイヤ交換の義務が設定されるという。給油とドライバー交代はなく、GT500は通常「ペア」で戦っているが、特別交流戦では土曜をひとりのドライバーが受け持ち、日曜がもうひとりの担当、というかたちの参戦形態になるようだ。土日総合優勝のような賞典の設定は、現段階で考えられていない模様。

DTMマシンにはオーバーテイクを促進するためのDRSやプッシュ・トゥ・パスという装備(システム)があるが、これは特別交流戦では使用しない。また、タイヤはDTMのシリーズ戦のワンメイクサプライヤーであるハンコック社による一括供給となり、GT500マシンもこれを履く。

DTMのシリーズ運営団体「ITR」の現代表(チェアマン)は、かつてマクラーレン・ホンダなどで活躍したF1通算10勝の猛者ゲルハルト・ベルガーである。今回の発表会見に出席したベルガー氏によれば、「DTM側の参加は6~10台」の予定とのこと。また、通常は“1台1名”のDTMなので、台数的に“フル参加”ではなくなる特別交流戦には、1台に対し複数ドライバーが(土日シェアのかたちで)搭乗する可能性もあることをベルガー氏は示唆している。

いずれにしても、参戦メンバーについての詳細はまだ確定していない部分が大きく、目下調整中、というところ。なお、GT500側はシリーズ参戦の全15台がそのまま特別交流戦にも参戦する見込みだ。また、レースウイークは金曜(11月22日)の練習走行から始まるが、DTM側の慣熟を促すために、木曜(21日)にも走行枠が設けられる可能性があるという。

特別交流戦の大会冠には、SUPER GTの“シリーズ”と同じくAUTOBACS(株式会社オートバックスセブン)が就任。11月23日が同社の45周年記念日にあたるということで、「AUTOBACS 45th Anniversary presents」という冠になる。そしてSUPER GTと提携を開始した株式会社BHJ/BHオークションが特別交流戦でもイベントパートナーとなり、会場内で「GTA with BHオークション」を開催することも決まった。

さらにこの特別交流戦のサポートレースとして、SUPER GT/GT300クラスのレースが実施されることも決定。レース名称は「auto sport Web Sprint Cup」で、まず23日にペアを組むドライバーが各10分間の予選セッションを戦い、ペア合算タイムで「決勝レース1」のグリッドを決める。決勝レース1は23日に行なわれ、レース時間は50分、ドライバー交代あり(給油なし、ピット最低滞在時間等が設定される予定)。この結果をもって翌24日の「決勝レース2」のグリッドが決まり、「2」の結果が「レース成績」になるという(「2」の基本レースフォーマットは「1」と同じ)。

上記はあくまで予定であり、競技運営の詳細は検討中。参加台数もGT300参戦陣営への意思確認中という段階らしいが、SUPER GTのシリーズ運営団体「GTA」の坂東正明代表によれば「15台以上」を企図しているとのこと。また、こちらのタイヤはシリーズ戦同様にマルチコンペの状況になるようだ。

特別交流戦に先立って、DTMの今季シリーズ最終戦(10月4~6日、ホッケンハイム)にGT500マシンが出走することも既に発表されている通り。日産、ホンダ、レクサスの各1台が参戦する(メンバー詳細等は未発表)。

互いのシリーズ、そしてモータースポーツの世界的なさらなる発展を目指し、手を取り合って進むSUPER GTとDTM。いよいよその未来図が、ファンにもわかりやすいかたちで動き出している。

《遠藤俊幸》

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