【鈴鹿10時間】2度のF1王者、ミカ・ハッキネンがSUZUKA 10Hに参戦!

8月6日(火)~7日(水)に鈴鹿サーキットで行われた、Planex SmaCam Racingのプライベートテストの様子
8月6日(火)~7日(水)に鈴鹿サーキットで行われた、Planex SmaCam Racingのプライベートテストの様子全 15 枚写真をすべて見る

8月23日~8月25日に行われる2019 第48回サマーエンデュランスBHオークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース(SUZUKA 10 HOURS、以下10H)」に1998年、1999年のF1世界王者ミカ・ハッキネンが参戦する。

ミカ・ハッキネンというレーシングドライバーについて改めて振り返る

フィンランド出身のハッキネンは10歳でカートをはじめ、フィンランド選手権で6回もチャンピオンを獲得。1989年にイギリスF3に参戦し、翌年90年にチャンピオンに輝いた。同年のマカオGPでは予選でアイルトン・セナが保持していたコースレコードを上回る速さを見せた。

1991年にF1デビューするも初優勝まで6年もかかった。1995年の最終戦オーストリアでは生死の境をさまよう大事故も経験するなど、ハッキネンにとってF1は苦難の連続だった。しかし97年の最終戦で初優勝を飾ると、翌1998年に才能が開花。最大のライバルであるミハエル・シューマッハとのチャンピオン争いを制し、初のワールドチャンピオンに輝いた。

翌1999年はライバルのシューマッハがイギリスGPでの事故でチャンピオン争いから脱落するも、シューマッハの相棒、エディ・アーバインがフェラーリのエースとしてハッキネンとチャンピオン争いを展開。しかしハッキネンは最終戦の日本GPで優勝し見事連覇を成し遂げた。

2000年はシューマッハにチャンピオンを奪われるも、シューマッハの最大のライバルとして最後までチャンピオン争いを演じ、2001年に休養を発表するものちに休養ではなく引退することを発表。同郷の後輩でもあるキミ・ライコネンを後継者に指名しF1から引退した。

F1引退後は2005年から2007年までDTMに参戦し3勝をマーク。2007年をもってレース活動から身を引いている。

ミハエル・シューマッハとのライバル関係

ハッキネンを語る上で欠かせない人物がミハエル・シューマッハだ。ハッキネンは前述のとおり1990年のマカオGPで驚異的な速さを見せている。しかし優勝したのは彼ではなくシューマッハだった。2ヒート制のうち、第1ヒートですでに優勝していたハッキネンは第2ヒートで無理しなくともマカオウィナーになれるはずだった。しかし第2ヒートでのシューマッハとのバトルで接触しクラッシュ、ウィングを失いながらもシューマッハが優勝し、名誉あるマカオウィナーの称号はシューマッハのものとなった。はじめて相見えたふたりのキャリアはこのレースのように明暗を分けることになる。

ともに91年にF1にステップアップするもハッキネンが初優勝するのに6年もかかる一方、シューマッハは参戦2年目に初優勝を果たし、94年、95年と若くして連覇を達成しF1の顔とも言える存在になった。

そんなふたりがはじめてF1世界王者の称号をかけてバトルを繰り広げたのは1998年。そこから2001年までふたりはF1界の双璧として君臨し、数々の名バトルを繰り広げてきた。特に有名なのが2000年のベルギーGP。トップを走っていたハッキネンがスピンを喫しシューマッハがトップへ。しかしハッキネンが猛烈な追い上げをみせる。ベルギーGPが開催されたスパ・フランコルシャンサーキット名物のオールージュを駆け抜けた先にあるケメルストレートでハッキネンが仕掛けるもシューマッハがラインを変えながらこれを死守。翌周のケメルストレートで2台の前にいた周回遅れのマシンをシューマッハがアウト側からパス、一方ハッキネンはイン側から周回遅れのマシンをパスし、イン側をキープ。シューマッハもまとめてパスする離れ業をやってみせた。この追い抜きは20世紀最高のオーバーテイクとして今も語り継がれている。

シューマッハとハッキネン、このふたりのバトルは異次元の領域で行われていた。それは1998年、1999年、2000年の日本GP予選を見ればわかるだろう。激しい戦いを繰り広げた両者だがこのふたりのバトルはとにかくフェアで、常に敬意を感じることができた。特にハッキネンは常にフェアで、真っ向勝負を挑むドライバーだった。

レース以外でも彼の人柄の素晴らしさを感じることができるシーンがある。1998年の最終戦日本GPの決勝レース前、ハッキネンは最大のライバルであるシューマッハのグリッドに足を運び、握手を求めた。お互いフェアプレーを誓ったのである。自分にとってはじめてのワールドチャンピオンがかかるレースでこのアクションはなかなか起こせない。エゴの塊で自己中心的でなければ生きていけない厳しい世界において、常にフェアプレーを貫いたところがハッキネンの魅力ではないだろうか。「良い人」にも関わらず2度も世界王者に輝いたハッキネンは長いF1の歴史において数少ない人物と言えるだろう。

そんなハッキネンが久々に本気で走行するSUZUKA 10H!特別シートがおすすめ!

そんなハッキネンが10Hにやってくる。Planex SmaCam Racingからの参戦でチームメイトは国内最高峰のフォーミュラレースであるSUPER FORMULAで2度のチャンピオンに輝いた石浦宏明、ジェントルマンドライバーとして活躍している久保田克昭。強力なラインナップが実現したわけだが、充実しているのはチームメイトだけではない。マシンは『マクラーレン 720S GT3』、共に栄光に輝いたマクラーレンのアンバサダーを務めているハッキネンが操るにふさわしいマシンであり、マシンのカラーリングもハッキネンのヘルメットをイメージさせる白を中心とした色使いで、マクラーレンオレンジが差色となった爽やかなイメージだ。メカニックやエンジニア、メンテナンスはSUPER GTで活躍するGAINERが務める。

6月にはスペインのモータースポーツ・アラゴンでのテストを行い、8月6日~7日に鈴鹿で行われたプライベートテストでもユーズドタイヤでの慣熟走行とセットアップの調整を繰り返し行った。

初日のタイムはメカニックの手動計測で2分6秒63を記録している。2日目のラップタイムは非公開だが、朝の短いセッションでは予選を想定しかなり攻めた走行を、夕方のトワイライトセッションでは、本番の1スティントにあたる25周の連続走行を実施、本番を想定した走行であることに違いないだろう。本人の口からも「よく知っている鈴鹿サーキット、マシンを学ぶことに集中できた」、「チームが予選でどの位置にいるのかわかった。これからチームワークを整えて、結果に向かって1つずつ準備を進めていく」とあるように、入念な準備からは参加するだけではなく「勝ち」にきていることが感じられる。

彼の走りはもちろん注目だが、予選後のトークショーにも参加する予定でこちらも注目だ。さらに10Hファンテラスを購入すれば、8/24(土)のハッキネンによる特別なサイン会でハッキネンに会うことができる。その他、限定デザインのパスやホスピタリティテラスの利用、パドックパスや激感エリア入場など特典が盛りだくさんなので、ハッキネンファンにはおすすめのチケットだ。

2度の世界チャンピオンはともに鈴鹿で決めたハッキネン、思い入れのある鈴鹿でどんな走りをみせてくれるのか、そして何を語るのか、ぜひ現地で確かめてほしい。

ミカ・ハッキネンに会える!10Hファンテラスの詳細はこちら

《河村大志》

この記事の写真

/

ピックアップ

Swipe

Next
/article/2019/08/15/325442.html/article/2019/08/15/325441.html/article/2019/08/15/325443.html