【三菱 エクリプスクロス ディーゼル 試乗】ダイレクト感が強く心地よい8速AT…工藤貴宏

三菱 エクリプスクロス クリーンディーゼル「ブラックエディション」
三菱 エクリプスクロス クリーンディーゼル「ブラックエディション」全 12 枚

力強い加速が頼もしい。『エクリプスクロス』に追加されたディーゼルエンジン搭載車の、運転感覚における最大の魅力はそこだ。「4N14」と呼ぶエンジンは基本的に『デリカD:5』と同じもの。デリカでも不満がないのに、エクリプスクロスは車体が250kg以上軽いのだから動力性能の余裕は大きい。

【画像全12枚】

決して荒々しいディーゼルではない

三菱 エクリプスクロス ディーゼル(ブラックエディション)三菱 エクリプスクロス ディーゼル(ブラックエディション)

搭載するエンジンの最大トルクは380Nmとガソリンエンジン車(240Nm)の約1.6倍。ガソリン車も決して遅いわけではなくむしろ「さりげなく速い」のだから、さらにトルクが太いディーゼル車はアクセルを踏み込むと元気よくグイグイ加速していく。2000回転付近からの“伸び感”も滑らかで、決して荒々しいディーゼルではない。

このクラスでディーゼルエンジンを搭載するライバル車と言えばマツダ『CX-3』だが、そのエンジンは排気量1.8L(エクリプスは2.2L)で最大トルク270Nm。実燃費や静粛性では『CX-3』が有利だが、動力性能はエクリプスクロスが大きく勝っている。

ドライバーの意図に逆らわない加減速感

三菱 エクリプスクロス ディーゼル(ブラックエディション)三菱 エクリプスクロス ディーゼル(ブラックエディション)

ドライブフィーリングとして心地よさを感じたのが、トランスミッション。ライバルの多くがCVTを組み合わせる(エクリプスクロスもガソリン車はCVT)なか、エクリプスクロスのディーゼル車は8速ATを採用。シフトアップに要する時間が気持ち長いように感じたが、CVTに比べるとアクセル操作に対するダイレクト感が強く、エンジン回転と車速がしっかりリンクして上昇していく感覚はやっぱり落ち着く。

ATには、「アクセルオフ時にはシフトアップを抑えてエンジンブレーキを効かせる」「アクセルを踏み込んだ際はキックダウンを促進する」「ブレーキを踏んで減速度が高い時には早いタイミングでシフトダウンする」などの制御も取り入れている。違和感なく、ドライバーの意図に逆らわない加減速感を得ていたのも好印象だ。

エンジン音は今どきの水準に抑えてある

三菱 エクリプスクロス ディーゼル(ブラックエディション)三菱 エクリプスクロス ディーゼル(ブラックエディション)

ディーゼルと言えばカラカラという特有の音を気にする人もいることだろう。確かに、加速しようとエンジン回転を上げる際などに音が聞こえるものの、そのボリュームは今どきの水準に抑えてある。かつマイルドで耳障りにならない音質なので気になるほどではない。

デリカD:5に比べても音は静かで、その理由はエンジンとドライバーの距離が遠いことや遮音の違いにありそううだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

工藤貴宏|モータージャーナリスト
小学校高学年から自動車雑誌を読みはじめ、1日でも早く運転したくて18歳誕生日の翌日には仮免許を取得したクルマ好き。大学在学中から自動車雑誌でアルバイトを始め、自動車専門誌編集部在籍後、編集プロダクションを経てフリーランスライターに。愛車はディーゼルエンジンを積んだSUVとフランス製ホットハッチ。

《工藤貴宏》

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